一人カラオケでユーミンの『埠頭を渡る風』を歌っていて「ゆるいカーブであなたへたおれてみたら」のところで突然泣けてきた。勿論、自分の歌声に酔ったのではない。こんな詞と曲を作れる天才がいて、彼女の歌に青春を乗っけることができた人達がいた時代への、憧れと羨ましさがこみ上げたからだ。
大相撲九月場所が始まった。どうか力士各位には怪我だけはしないで15日(あるいは7日)つとめてほしい。勢い余って土俵下に落下していくとハラハラする。観客をよけようとして足を痛める場面などを見ると胸が痛む。溜席が魅力的なのはわかるが、もう少し後ろに下げて緩衝地帯を造れないものか。
何かしている合間にふと父と母のことを思い出し申し訳なくてたまらなくなる 父と母が死ぬ何年か前の時点からもう一度やり直せたらとあれこれ夢想する でもどうしようもないのだとため息が出る そして現実に戻る 親不孝者のくせに いや 親不孝者だったからこそ親離れは永久にできそうにない
いつも思う。その時にはそんな考えが浮かばないのに、後になって「ああすればよかったんだ」「なんでこうしなかったんだろう」と思い付く。瞬時に働く判断力がないなら、いっそ過ぎたことは思い出さない鈍感力がほしい。修復できないことにとらわれるのはしんどいだけだ。