君との日々を記すノートにして
彼と出会ったのは、まるで古いアルバムの中からふと飛び出した1枚の写真のような瞬間だった。彼の名前は透(とおる)。彼との時間は、穏やかな波が打ち寄せる海岸のように心地よく、気づけば私は彼にどんどん惹かれていた。
「ねぇ、最近どう?」
透からのメッセージが届いたのは、私たちが出会ってから2ヶ月が過ぎた頃だった。私はすぐに返事を打ち始める。あの日、彼と一緒に過ごした公園でのピクニックのことを思い出しながら。柔らかな日差しの下、彼が見せた無邪気な笑顔や、ふいに見せた真剣な眼差し。