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地方移住と地域おこし協力隊

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東京出身、海外生活7年、YouTuberという仕事を経た私が、ご縁に導かれるように地域おこし協力隊としてやって来た、瀬戸内海に浮かぶ香川県土庄町(とのしょうちょう)。小豆島、豊島…
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#地域活性化

地域おこし協力隊の活動を知っていただくために必要なこと

地方自治体の一員として、行政側の立ち位置で地域と関わらせていただく「地域おこし協力隊」。 一部、Uターンの隊員も活躍しているが、協力隊の多くは私と同じくIターンの移住者。外から地域に来させていただいた立場の私たちが、地域で一緒に何かに取り組ませていただく場面で必須となること。それは、地域の方々への相談や説明、そして、ご理解・ご協力を得られるかどうか。そのために怠ってはならないのが、「いかに地域のみなさまに知っていただくか」である。 初めての活動中間報告会今週火曜日、私が地

小豆島・漁師兄弟とタコ縄漁へ!【小豆島の漁業レポ】

通年、旬の食材が豊富な小豆島。 この島では、毎年夏の時期になると、タコ飯やタコの天ぷらなど、食卓にタコ料理が並ぶご家庭が多いという。 これまでもnoteで何度も登場している「小豆島のお父さん・お母さん」こと、我が家の大家さんご夫妻も、この取材の前々日に「タコ飯、炊いたから食べる〜?」と、その日に仕入れたタコで作ったという炊きたてのタコ飯をおすそわけしてくださった。 こうした日常からも、タコがこの時期の島の風物詩であることがよくわかる。 瀬戸内海周辺エリアは漁業が盛ん!瀬戸

金融コンサルからいちご農家へキャリアチェンジ!40代からの島移住

大阪で10年間、金融コンサルとしてバリバリ働くサラリーマン生活を送っている中、40歳のある日、瀬戸内海の小さな離島「豊島」へ移住。 島暮らしの生業として選んだのは、農業だった。 それが、今回の記事の主役であり、私にとって香川県土庄町地域おこし協力隊の大先輩でもある新屋貴之さん。 前回は アウトドアを仕事に!自然に魅せられた彼女の島移住ストーリー【やりたいことの見つけ方】 地域おこし協力隊のカタチ と題して、3年間の任期を満了されたばかりの元・土庄町地域おこし協力隊の立屋

アウトドアを仕事に!自然に魅せられた彼女の島移住ストーリー

好きなことで、生きていく。 2014年のYouTubeCMでヘビロテされていたこのフレーズに憧れ、感化された人は少なくないはず。 冒頭で早速厳しいことを言うようだが、ほとんどのケースにおいて、好きなことを仕事にするのは容易ではない。好きなことが嫌いになり得る可能性もある。好きなことでごはんを食べていくことは決して簡単なことではないからだ。 好きなことで、生きていける?「好きなことで生きていく、ってどうなの?」っていう、そもそも根本的なところについて、まずは自身の経験も交え

都市部と地方を繋いだオンライン食育イベントで試した7つの試み

今回は、この夏に瀬戸内海で淡路島の次に大きな離島、小豆島にある小さな町土庄町へ東京から移住してきた私が、地域おこし協力隊としての最初の仕事として企画提案から携わらせていただいた漁業振興のための親子向けオンライン食育イベントの仕掛けと、その裏話について、イベントのご報告も兼ねて綴っていく。 この記事でシェアすることは、地方自治体だけでなく様々な分野で応用できるアイデアも含まれていると私は思っている。この時期、イベント企画や施策立案に携わられている方の苦労は計り知れない。そんな

地方移住で知った「ふるさと納税」の背景と思い

背景に潜むストーリーを「知っている」か「知らない」か。 それが、人の物事の捉え方や感情を大きく左右させるし、ちょっと知っているだけでスッと心に入ってくることもあるはず。 そんな観点から、いままさにシーズン真っ盛りの迎えている「ふるさと納税」という制度ができた背景と地方の人たちの思いについて、今回みなさんに知ってほしいな、という私の気持ちをシェアしたい。 今回の記事は、参考データがちらほら出てくるため一見硬めだが、半分以上はパッションで書いているので、最後まで目を通していた

東京からの地方移住でわかる、都会と田舎の文化の違い

田舎の人は「都会は冷たい」と言い、都会の人は「田舎はコミュニティが狭すぎる」と言う。誰もが一度は耳にしたことがあるはず。 適度な距離感だからこそ、きっと都会の生活は成立するのだろうし、培われてきた濃ゆい関わり合いがあるからこそ、きっと田舎の生活は回っているのかもしれない。東京で生まれ育った私だが、地方に住み始め、地元のみなさんとの関わらせていただく中で感じるのは、個人的にはどちらの言い分もよくわかる気がする、ということ。たぶんホントのところは、全てにおいてどちらかが優れてい

地域おこし協力隊は本当に「やばい」のか?

昨年末に台湾から一時帰国のはずで日本へ帰国した私だが、先日の記事でお知らせしたように、この夏から「地域おこし協力隊」というお仕事に就かせていただいている。瀬戸内海に浮かぶ「オリーブの島」として有名な小豆島の半分のエリアとその周辺の島を含む小さな町、土庄町に住み始めて早くも3ヶ月*が経過した。 *着任自体は8月からだが、東京からの地方移住のため、島の方にご不安を感じさせぬよう、半月の自主隔離期間と、残り半分は準備や引っ越しなどを挟んだため、実際は7月から小豆島に住んでいる。