人より敏感だなという自分が嫌。という人に読んで欲しい本|アーモンド
韓国でベストセラーとなり
たちまち日本でも話題になっている本
アーモンド
ソン・ウォンピョン
矢島暁子 訳
感じる力が極端に乏しい主人公が
真逆の、敏感で繊細な男の子と出会って
変わっていく話。
これだけ聞くとよくある話?
のように聞こえるかもしれないけれど、
本当に余韻の残る作品。
私の感じたいくつかのことを
書いていこうとおもう。
①大人になってもあ"自分と他人はちがう"
ということに気づかずにいる人が
たくさんいるということ
②感じすぎる敏感な自分を少し肯定できた瞬間
③わたしは忘れられない
④社会性がかけたまま大人の手前まできている子ども
としゃかいや周りの大人の関係
①大人になっても、"自分と他人は
ちがう"ということに気づかずにいる人
がたくさんいるということ
10代ならまだしも大人になっても、
自分と他人はちがうということに
気づかずに無意識のうちに悪気もなく
自分の価値観を当たり前に押しつけてしまう
人がたくさんいることに改めて気づかされた。
悲しいなあと思う。
☆でもその分できるだけいろんな人がいると
いうことを知ろうと努力している
自分のことはもう少し褒めてもいいなって
思えたし、同じような人がいたら
自信をもってほしい。
②感じすぎる敏感な自分を
少し肯定できた瞬間
私も物事や光や匂いに敏感なタイプで
悲しいニュースをみると結構ずっしり
心にダメージがくるタイプ。
鈍感な人がすごく羨ましくなることなんて
しょっちゅうだし、
なんで自分はこんなに "無駄に" 敏感なんだろう
と嫌になることしかなかったけど、
☆共感できる。感じることができる。
そんな自分を初めて少しポジティブに
捉えられた瞬間がこの本を読んでいる間
何度もあった。
③わたしは忘れられない
わたしは悲しいことやショックな出来事が
なかなか忘れられない。
それがすごく辛くて苦しくて嫌だったけれど…
☆"大部分の人が、共感すると言いながら
簡単に忘れた"
という文を読んでなぜだか
少し肯定されたような救われたような
気持ちになった
④主人公と真逆の敏感で繊細な男の子も
社会性が身につくような機会が
しっかり与えられていたら
また違ったんだろうな…
と思わずにはいられなかった。
そういった子どもを大人になる手前まで
うまく働きかけられない社会や周りの大人にも
責任があるのかなって思ったりもした。
☆わたしがもっと30代40代と大人になったら
そんな子どもたちを突き放すような
大人にはなりたくないなと
改めて思わせてくれた。
感じることができない人からして
感じるという過程がどんなものであって
それがどのように役立って…
という感じることが当たり前な人には
見えなかった世界もみえて。
人って一瞬でいろんなことを考えたり
感じたり、感じるより先に無意識に
行動に出ていたり…
でも自分のことを理解して
自分の取り扱いを理解することは
とっても大切なことで。
☆こうして人は感じて、考えて、行動して
というのをゆっくり見せてくれる作品
他人を理解すること。
自分を理解すること。
そのやり方?の小さなヒントが
隠れている…
そんな素敵な作品でした。
タイトル通り
人より敏感な人にはもちろん読んで欲しい。
それに加えて
敏感な人を理解したい人
鈍感すぎて悩んでいる人
どうしても自分の当たり前を
押しつけてしまうと悩んでいる人
に特に読んで欲しい一冊🌼
\気になって方はぜひ読んでみてください/
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