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モノオペラ『夢十夜』より〈第一夜〉

6/26のグラスゴーコンサート第2部では、根本卓也さん作曲のモノオペラ『夢十夜』より〈第一夜〉をお届けします。

夏目漱石原作の幻想的なこの作品にはファンも多いと思います(私もファンのひとりです)。その中でも特に愛されているのが〈第一夜〉。病の床につく女性が今際の際に「百年待っていてください」と主人公に頼みます。「百年、私の墓のそばで待っていてください。きっと会いに来ますから」──そして彼女は天に召され、主人公は女性を墓に埋めます。さて、彼女は本当に会いに来るのでしょうか…。

青空文庫にも収められています。とても短いので、よろしければ一度目を通してみてください。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html

この原作を私がリブレットに書き換え、そして根本さんが素晴らしい音楽を生み出してくださいました。作品は、朗読と歌唱、そして鍵盤と鈴で進みます。今回はすべて私ひとりで担当します。静謐な時間あり、ところどころにダイナミックな表現ありと、起伏に富んだ構成になっています。ラジオドラマのように、耳ですべてをお楽しみいただければ幸いです。

グラスゴーコンサートでの初演を皮切りに、様々なところで上演していきたいと願っています。依頼の時に「どんな所でも上質な芸術を届けられるようになりたい」とお話させていただき、このような構成にしていただきましたので、暮らしに根ざした場所、音楽ホール、どんな所でも奏でていきたいです。

また、季節が変わった頃には録音も予定しております。こちらも、皆様にお聴きいただくのが待ち遠しいです。どうぞ楽しみにお待ちください。

モノオペラ『夢十夜』より〈第一夜〉初演は、6/26(日)午後4時半開演のグラスゴーコンサート第2部にて。皆様と美しいお時間を共有できますことを楽しみにしております。

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