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リーダークライスOp.39──10.薄明
黄昏が翼を広げようとする
木々は怖ろしく身を震わせ
雲は流れる、重い夢のように
あたりの灰色は何を意味するのだろう
一頭の鹿を可愛がっているのなら
ひとりきりで草を食べさせてはならない
猟師が森をうろつき、角笛を吹く
その声はあちこちへ移りゆく
君がこの世界でただひとりの友を持つなら
いまこの時、信頼してはならない
目や口はどんなに親しげでも
偽りの平和の中、戦いをたくらむからだ
今日、疲れ沈むものも
明日には蘇る
しかし夜のうちに失われるものもある
気をつけろ、眠らずに見張っていろ
テノール:ウェルナー・ギューラ
ピアノ:ヤン・シュルツ