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「ちいさなくらし」 第2号 ── 自分との時間を上質なものに


 ミニマガジン「ちいさなくらし」第2号。今週は書けるかな、どうかな……と思っていましたが、お布団に横になりつつ、やすみやすみ書くことができています。小さな積み重ね、大事ですね。

 いまの状態を、元気はつらつです!とは書けないのが切なくもありますが、いまの自分をゆっくり見つめていけたらいいなと思います。そして、ゆっくり元気を取り戻していきたいです。




ペンネームを変えました


 先日つぶやきでお知らせしましたが、ペンネームを「小暮さゆ」に変えました。名前の部分をひらがなにしました。

 自分の作風とひらがなの新しいペンネームは合っているのではないかしら……と思い至り、ひとりでごきげんになっています。

 演奏活動はこれまでどおり、漢字の「小暮沙優」でやっていきます。歌う自分と書く自分のそれぞれの居場所を作ってあげられたようで、心持ちが楽になりました。

 お気軽に「さゆ」とお呼びいただければ嬉しい限りです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


「量より質」に変わる時期


 夏の終わりから、しばらく落ち着いていたパニック障害の発作がまた頻繁に出てくるようになりました。布団に寝ている時間が多くなり、電車での移動も最低限に留めるようになりました。予定が入っているときは、予定の直前まで出来る限りゆっくり心身を休めて過ごして、予定の後も心身を休める時間を多く取るようにしています。

 そんなわけで、一日あたりの予定もひとつ……ということが多くなりました。午後から仕事が入っているときは、洗濯をして家事を片付けたあとは、横になって体を休めています。無理がきかなくなりました。

 昔はもっとアクティブで、一日に三つも四つも予定を重ねていました。予定が重なっていないと、不安になるくらい、動き回っていました。あの頃、どうしてあんなに元気だったのかしら……と、不思議に思います。

 テレビやラジオにもあまり触れられなくなりました。スマホに触れる時間も少なくなりました。情報量が多いと、頭がくらくらして動けなくなってしまうのです。noteやSNSの時間も少なくなりました。文章を書くのも、やすみやすみ書いています。

 量から質へ。よく聞く言葉でしたが、自分の人生においては予定の多寡という目に見える形であらわれはじめました。


自分を整えるために


 ただ、一日に出来ることの量を減らしていくと、いまの自分にとって何が大事なことか、何が必要なことか、理解できてくるような気がしています。

 いまの自分にとっては、夫との時間がいちばん大事。そして、書いて心を整えていくことが必要なことです。最近は歌っている間にめまいが出てしまうので、歌うのはすこしお休みしています。楽譜も読みすぎるとめまいが出ます。時間を限定して、勉強しています。

 一田憲子さんのエッセイ『大人になってやめたこと』や、じぶんジカンのマツオカミキさんのnoteを読んでいると頭と心が整っていく感覚があるので、お守りのように読み続けています。




 特に、マツオカミキさんの考え方や生き方が好きなので、そのエッセンスを自分の人生にも取り入れられないかしら……と模索しています。

 noteを更新する曜日を決めてみたのも、そのひとつの現れなのかもしれません。自分の中に小さなルーティンを持つことによって、自分の人生を整えていきたいという気持ちが深くあります。

 こうやって「ちいさなくらし」を書く時間も、自分の人生を整えるための時間のひとつ。ゆっくり続けていきたいと願います。

 自分を整えるための手帳も、あれこれ試行錯誤しながら続けています。最近はマンスリーの手帳のほかに、トラベラーズノートの無地のレフィルを使っています。毎日の記録を書いたり、思考をジャーナリングしたりして、かなり助けられています。

 noteでは歌う作品の和訳などもしていきたいと考えていましたが、それについては無理をせずにいこうと思います。

 最初は歌う作品を全部発表していかなくては……と自分に課していました。そうやって月間スケジュールも組んでいました。けれど、動ける時間が限られている中で、小説も書いて、和訳も発表していって、演奏会の広報も継続していって……というのは正直いまの体調では無理だな、と諦めがつきました。無理なものは、すっぱり無理と諦めたほうがせいせいします。

 いまはなにより、自分の人生に無理をかけないことを大事にしています。


自分との時間を上質なものに


 そうやって試行錯誤しながら過ごすうちに、自分との時間を上質なものにしたいという思いが湧いてきました。

 人生の中でいちばん長く一緒に過ごすのが、自分自身です。その自分自身と過ごす時間を上質なものにしないでどうするのかしら、と思うようになりました。

 昔にくらべると、少しずつですが自分自身に優しく生きられているような気がしています。自分自身と丁寧に対話して、身の回りのものも少しずつ減らせるようになってきました。

 これまでの人生では、宝物との出会いもありましたが、あまりにもたくさんのがらくたにも囲まれてきました。まさに玉石混淆だったのです。

 そのがらくたを、人生から排出していく権利があるよね、とようやく気付くことが出来ました。四十六歳の一年間は、人生の整理整頓をテーマにして過ごしていきたいです。

 一年間かけて人生を整理整頓して、来年の誕生日までには自分との時間をより上質なものにしていきたいと願います。



 きょうは、このへんで。読んでくださって、ありがとうございました。このあとも、穏やかな時間を過ごしてくださいね。









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