「ちいさなくらし」第3号 ── 定番を決めちゃおう
一週間に一度、定点観測をするように書いていると、自分の調子を見直すきっかけをもらえるような気がしています。今週は、先週よりも元気です。嬉しいです。先週は多方面にお願いして、調整を重ねることができました。おかげさまで、回復しております。感謝しております。少しずつ、調子を取り戻していけたらいいなあと願います。
「ちいさなくらし」も第3号になりました。ちいさなことでも続けていくと、自分の軸になりつつあるのを感じています。
アイコンを変えました
これまで写真家の方に撮っていただいた写真を使っていましたが、なんとなくいまの自分のありたい方向とは違う気がして変えました。
すべてのSNSをこのアイコンに変えてから、内面がとても静かになってきました。これまでは自分の写真が目に入ると、知らないうちに戦闘モードに入っていたんですね。
アイコンを変えた当日は、こんな記事も書きました。
ペンネームも変えて、アイコンも変えて、プロフィールも変えて、これまでの自分をどんどんそぎおとしているような心持ちです。心もとなくもありますが、どこかせいせいとして心地よいんです。二の腕に溜まっていた緊張がどんどんほどけていくような感覚です。
これから自分がどんな方向に進むのかはわかりませんが、ただただ心地よくあれる方向を選択し続けていきたいです。
そんな中、自分の選択の積み重ねを肯定してくれるような本と出会いました。
「発達障害・グレーゾーンかもしれない人の仕事術」
中村郁さんの書かれた「発達障害・グレーゾーンかもしれない人の仕事術」。
これは、わたしのための本だ! と思って、すぐに手に取りました。読み耽って、最後の頁を閉じた時には、これまでの人生を肯定してもらえたような気がして、胸が温かくなりました。
中村さんは、ADHDとASDの併発型。おそらくわたしも同じ傾向を持っています。この併発型の当事者である方が書かれたというだけでも、どれほど心強いことでしょう。仲間がいたよ……! と、嬉しくなりました。
中でもこのように書かれた部分があって、はっとしました。
この言葉を読んだときに、すごく納得したんです。そして、これから歩もうとしている人生の選択を全肯定してもらえたように思えました。
中村さんが書いてくださった発達障害を持つ仲間たちのためへのライフハックには、さまざまなものがあります。それらを総合して見えてくるのは、「シンプルな定番を決めよう」という結論です。
発達障害を持つ仲間のみなさまにはいろいろな特徴があると思います。ただ、概観するとある傾向が見えてくると思います。特にわたしを含め、ADHDの性質を持つ方々は、とにかく脳の中が忙しくてたまらないという特徴をお持ちではないでしょうか。
これはADHD特有の多動症ゆえの特徴ですが、少なくともわたしの場合はどうやら定型発達の方々の数倍の速度で、数倍複雑に考えているようなのです。友人たちと話していて、その差異に気がついたときにはびっくりしました。
「あまり考えを捏ねすぎると、その結論に普通の人がついていけなくなっちゃうから、さゆさんの場合はひと捏ね、ふた捏ねぐらいに留めといたほうがいいよ」というアドバイスをもらったこともあります。なるほど……と感じ入ったのを覚えています。
ほっとくと、どんどん複雑に考えてしまうという自分の性質に気付けたこと。そして、今回の「シンプルな定番を決めよう」という本のアドバイスを受けて、「身の回りのものごとの、定番を決めちゃおう」という結論に至ることができました。
定番を決めちゃおう
体調を崩してからこれまでにかけて、定番化はずいぶん進んでいましたが、今回のことであらためて意識の俎上に乗せることができました。
そして、定番をリスト化する作業を進めています。いまの自分が決めているのは、たとえばこんなこと。
あなたにとっては当たり前であろうことを、ずらずらとどうしたの? と思われるかもしれませんが、これを可視化しておける状態にすることが、自分にとっては命綱なのだと気がつきました。些細なことなのですが、本当にそうなのです……。
仕事前の過ごし方なども、今回あらためてきちんと可視化しました。すごくすっきりして、頭の中のフォルダが整理された心持ちです。
基本的に、おしゃれよりも心地良さや機能性です。肌に触れた時の心地良さや、使った時の心地良さなどを最優先にすることを基準にしたら、ぶれなくなりました。ショートカットにしているのも、おしゃれより何より、乾かしやすくて楽だからという機能性重視です。
あと、どれだけめんどくさくないか。どれだけ簡単に持続していけるか。これも重要な要素です。めんどくさい手順がひとつでもあると、簡単に定番から外れていきます。
たとえば手帳は一時期、手書きでのバレットジャーナルにはまっていましたが、持続していくことができずにシンプルないまの形に落ち着きました。一時期バレットジャーナルも試していましたが、続けていくには手間が多すぎて、わたしには無理でした。
ちなみにトラベラーズノートでのひと月ノートは、無地のクラフト紙のレフィルを使っています。その日あったことと、使ったお金を、なぐり書きでもいいので書いていくようにしています。綺麗に書かずに、なぐり書きでいいと決めたら、とても楽になりました。家置き用に別冊を作って、ひと月の収支も記しています。
あれこれ書いていく中で、健康上の理由でやらないことも書き出しています。noteを更新しない日や、一度に60分以上は執筆しないルールも決めました。SNSの頻度も減らすことを決めて、実践を始めています。
こうした定番リストを付箋に書き出して、マンスリーの薄い手帳に貼り付けています。これでどう変わっていくか、ひと月ほど様子を見ていきたいと思います。
少しずつ、自分の生きやすい方向へ。そのマニュアルを作っていけるのは、自分だけです。そのマニュアルを作っていくことを諦めず、地道に取り組んでいきたいと願います。
WEBラジオ「ちいさなくらし」進捗状況 ── ボイスドラマの構想
ここからは、WEBラジオの進捗状況。「ちいさなくらし」、stand fmでやっていこうかな……と考えて、小さく準備を始めています。
番組アイコンはこんな感じです。月に一回の配信を予定しています。どんな番組にしようか、楽しみにひとり企画会議を重ねています。
回を重ねるごとに、どなたかゲストをお招きするのもいいかもしれないなあ……とも考えています。ゆっくりひとり会議を重ねます。
これとは別に、YouTubeでボイスドラマの配信を始めたいな……とも考え始めました。
二ヶ月に一度、どなたかの小説やエッセイに音楽をつけながら朗読したいと考えています。音楽は、その方の作品に合わせたイメージで作曲したものを、ピアノ演奏のBGMで奏でる予定です。ところどころ、声によるヴォカリーズなども音楽の一部として挿入できればとも考えています。
十月は試しに、宮沢賢治の『圖書館幻想』と、金子みすゞの作品のいずれかを録音してみようと考えています。金子みすゞの作品は、歌曲にするかもしれません。
ちなみに『圖書館幻想』は、こんな作品です。
なお、ボイスドラマで取り上げる作品は、基本的には公募はせずに、作者の方に直接ご連絡差し上げて、ご相談させていただく形を取りたいと考えております。あしからずご了承いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
二ヶ月に一度というペースにしたのは、わたしがその作品を読み込んで、消化して、音楽も含めたアウトプットに至るまでにかかる時間がそれぐらいかかるからです。ひとつひとつの作品に、丁寧に向き合っていければと願っています。
歌うことがつらい、音楽がしんどいという袋小路に入りこみかけていましたが、このボイスドラマの構想が降ってきてからは、元気を取り戻すことができました。とても嬉しいです。
ゆっくりの更新になっていきますが、お見守りいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、また。きょうもどうぞお健やかに、穏やかな一日をお過ごしくださいね。