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「ちいさなくらし」第10号 ── 冬の演奏予定
「ちいさなくらし」第10号となりました。続いていることに静かな感動を覚えています。
おかげさまで扁桃炎も無事に治りました。この一週間、治るまではたいへんでしたが入院せずに済んで安堵しています。関係各位、まことにありがとうございました。
寝込んでいるあいだに、家族でさまざまな選択肢を前向きに話し合いました。ふたりで歩む人生をいちばん大事にしながら、新しいフェーズでの新しい決断に向けて、すこしずつゆっくり歩みを進めていきたいです。
そんなあれやこれやがあったことや、季節が進んできたことで、私の心境にも変化がありました。今回はそれを綴っていきたいです。
「ソプラノ歌手」を肯定する
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プロフィール、アイコンを変えました。「ソプラノ歌手、文筆家」と変えてみたら、へんな背伸びや縮みをせずにおさまった感覚があって嬉しくなりました。
アイコンも、演奏用の宣材写真に戻してみました。初期はこの写真を使っていたのです。なんとなく気恥ずかしくなって、この写真は外すようになっていましたが、久しぶりに使ってみたくなりました。
この数ヶ月、歌うことが苦しくなって、どうにもこうにもならなくなっていましたが、暦の上で冬を迎えたあたりから、気持ちがすこしずつ変わってきました。さまざまな新しいお話もいただくようになってきて、歌うことをもう一度肯定できるようになれました。
一周まわって戻ってきたようでもあり、螺旋階段を登ったようでもあり。不思議な感覚です。
ここからは12月から1月にかけての演奏予定も、合わせて書いてみたいと思います。
◆12/1 駒込ソフィアザール・サロンにて
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駒込のソフィアザール・サロンでの、ピアニスト・守山薫さんとのデュオリサイタル。ドイツ・ロマン派の巨匠、シューベルトとブラームスに絞った演奏会です。プログラムは、守山さんが組んでくださいました。
シューベルトの「ます」「糸を紡ぐグレートヒェン」「ガニュメート」、そしてブラームス最晩年の《四つの厳粛な歌》などを演奏させていただきます。
守山さんのピアノソロもとても美しく、充実の演奏会となりそうです。
◆12/7 軽井沢大賀ホールにて
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軽井沢音楽部にお招きをいただき、ピアニスト・村上尊志先生とご一緒に大賀ホールで演奏させていただきます。軽井沢で書かれた詩を基にした「落葉松」や、プッチーニのオペラ《トゥーランドット》のアリアなどを歌わせていただきます。
終演後には、主催の森乃音色さんの出版記念パーティーも開かれます。軽井沢での暮らしと、そこで出会った人々について書かれた森乃さんのご本、読ませていただけることが楽しみです。
入場無料、全席自由のコンサート。事前予約などは必要なく、幼児さんもいらしていただけます。お近くの方、どうぞお気軽に遊びにいらしてください。
◆12/24 巣鴨シノワ エトワール ヴェリテにて
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巣鴨のヌーベルシノワの名店・シノワ エトワール ヴェリテさんで、クリスマスディナーコンサートを開かせていただくことになりました。
シェフの星さんは、銀座アスター本店で料理長をつとめられていた方。オーナーの和田さんも細やかなお心遣いの、とても素敵な方です。
お店は以前に東京カレンダーにも掲載されたことがおありです。リンクはこちら。
コンサートは三部構成。無伴奏で、体を包む声の響きを名曲の数々とともにお届けいたします。
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chinois etoile verite × sayu kogure
2024年12月24日(火)
18:00 open
18:30 start
クリスマスコース+1ドリンク
コンサート(三部構成)
曲目:
アメージング・グレイス
すべての山にのぼれ
My Heart Will Go On
蘇州夜曲
O Holy Night
ほか
price 8,800円(税込)
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聖なる夜を、美味しいお料理と音楽で彩ることが出来れば幸いです。
◆1/30 駒込ソフィアザール・サロンにて
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駒込のソフィアザール・サロンで、サロンのピアニスト・遠藤恵美子さんとご一緒に、シューマンの《詩人の恋》全曲と、《ミルテの花》より数曲を演奏させていただきます。
恵美子さんとのシューマンは、とても幸せです。なんだか、魂が喜ぶのです。これからの合わせで深めていけることがとても楽しみです。
木曜日の午後のコンサートですが、お気軽に遊びにいらしていただければ嬉しい限りです。
ソフィアザール・サロンでは、2025・26年にもさまざまな演奏機会をいただいており、そのどれもが今からとても楽しみです。
いずれのコンサートも、お問合せ・お申込みはこちらのフォームからお願いできれば幸いです。
いまは螺旋階段を登った気分
昨年からさまざまなことがあって、歌うことの意味をずっと問い直してきました。投げ出したくなる時もあったし、向き合うのがつらい時期もありました。これからもそう思う時期が来るのかもしれません。
けれど今の心境としては、「そうだった、私は歌手だった」ということをあらためて受け入れ直しているような感じです。これまでの人生でいちばん心懸けてきたことの価値をいま一度見出し、大事にしていこうと思えるようになりました。
先のことはまだ考えられませんが、いまは目の前に控えた舞台の数々に誠実に向き合っていきたいです。でも、それだけでいいのかもしれませんね。
先程も書きましたが、いまは螺旋階段を登った気分。同じようでいて、すこし違った景色が見えています。なによりもう一度、自分は歌手なのだと肯定できたことが嬉しいです。
自分を肯定することができたら、それだけでいいのかもしれません。そのために、これまであれやこれやともがいてきたのかもしれませんね。
小説もまた、少しずつ書いていきます。先のことを考えすぎず、目標を立てすぎず、目の前のやれることを誠実にやっていこうと思います。
それでは、また。今日も穏やかな一日になりますように。