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日本の風土に根差したモノオペラを

ワクチン3回目の副反応がようやく引いてきて、曲の制作に取り掛かれるようになりました。今度の水曜日本番に向けての楽曲もおおむね出来上がり、安堵しています。ちなみに水曜日の本番では、三好達治の詩集『測量船』を制作した楽曲と共に朗読予定です。

副反応の熱にうかされながら、これからのことについて考えていました。やっぱり自分はオペラが好きで、でも日本が好きで、日本のそれぞれの地域が好きで、地域での活動が好きで、日本の文学と音楽が好きで、日本の文化が好きなのだと、寝込んでいる間に理解が深まりました。ただ、それをどうやってまとめたらいいかわからずにいました。

けれど今日の夕方になって起き上がれて、ひさしぶりに五線紙やノートに向かっているうちに「日本のそれぞれの地域の文人の作品を、無伴奏歌曲やモノオペラにしていきたい」という思いが浮かんできました。

また、ご縁がつながるならば、いまという時代をともに生きる文人の方の作品も、無伴奏歌曲やモノオペラにしていきたいという思いも浮かびました。

日本の風土に根差した無伴奏歌曲やモノオペラを制作し、発表を重ねていくこと。きっとそれは自分にしかできないアプローチであり、続けていくうちに見えない輪を広げていってくれるような気がします。

今年は夏にびわ湖ホールの演奏会にお伺いする予定なので、その前に源氏物語ゆかりの石山寺にお詣りして、無伴奏モノオペラ『源氏物語』の取材をしたいと思います。まずは桐壺から始めてまいります。こちらは2023年の初演を予定しています。

いま暮らしている駒込も田端文士村が近くにあったりと文学ゆかりの地域なので、調査や取材を深めてから掌編を書いていきたいと思います。渋沢栄一翁ゆかりの飛鳥山も徒歩圏内ですので、栄一翁ゆかりの作品も書いていきます。

完成した作品は、Podcastでの配信もしていく予定です。また、このnoteで制作過程も記していきたいと思います。また、日本文化への肌感覚での理解を深めていくためにも、中断していた茶道の稽古も再開していこうと考えています。落語をはじめとした会にも積極的にお伺いして、学びを深めていきたいです。

コロナ禍の二年あまり。自分に出来ることをずっと模索し続け、もがき続けてきましたが、ようやく自分なりの道に導かれたような気がしています。

そして、日本の風土に根差した無伴奏歌曲やモノオペラの制作・発表をこれからの表現活動の軸に据えていきたいと願います。日々の暮らしの中の一輪の花のように、暮らしに根差した芸術を生み出していきたいです。

これからの十年が、しみじみと楽しみです…!





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