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姑との同居|不幸の始まりは自分の考えの甘さから?|決断は慎重に。

嫁姑問題なんて、
私と義母さんには無関係だわ。

な~んて、当時まだ若くてウブだった私は
本気でこんなことを思っていました。

姑との完全同居のきっかけは、
舅が亡くなったから。

舅は61歳でガンで亡くなった。
当時姑は56歳。

舅が亡くなってからは、
毎日のように電話してきては、
「さみしい、さみしい」と繰り返し、

「風の強い日は一人だと心細い」
「この一軒家で一人で暮らすのは物騒だ」

などと、電話をしてきては
延々と話してくる。

当然、旦那は母親が心配になる。

そこで、ふつふつと出てきたのが、
----姑との同居---

私も姑が可哀そうに思えてきて、
「一緒に住んだ方がいいのかな」
と、洗脳されたかのように思えてきた。

これが不幸の始まりだった。


弱々しくなったように見えた姑は、
旦那がいない日に、家にやってきて、
急に私に同居話を展開してきた。

私は圧倒されたが、
姑は私にこんな殺し文句を言った。

「子育て大変でしょ?
いっしょに住んだら家のことは
私がやるから子育てに専念できるでしょ」

「うちに来れば家賃が
ないからお金もたまるでしょ」

などなど。

姑と二人で話をしていくとだんだんと、

旦那のお母さんだし
大切にしなきゃいけないのかな。

旦那がこれでホッとして
喜ぶなら同居しても良いのかな。

なんて思ってしまった。

私は当時、二人目を出産して間もなく、
育児休暇をとっていた。

旦那が帰宅して3人で同居について
話し合うことになった。

この時点で、旦那は同居する気満々。

いま思えばこれは出来レース
だったのかもしれない。

旦那の実家に入ることになると、
私の職場は遠くなるため、
私は仕事を辞めなければならない。

そのことも含め、話し合いの議題になった。

旦那はひとことこう言った。
「仕事辞めたがってたじゃん。いいんじゃない」

そして当時、まだ働いていた姑は、
「仕事辞めたくなかったら、
     ちゃんと考えなきゃね」

と、前置きをしたあと、

「私はまだ働いているから、さゆこさんは
 ムリに仕事しなくていいのよ」

などなど、

2人目を産んで精神的に
疲れ切っていた私は甘い言葉をかけ続けられた。

当時若くてウブな私、、、いや違う、

若くて無知で頭が悪かった私は

同居しても良いかな…と思ってしまった。

まさに、不幸の始まりだった。


いざ、一緒に住んだら、
町内の当番は全部私にやらせ、
結局、当時姑は働いていたから、
夕飯を作るのは私。

おまけに、昼休みに姑は帰ってくるから、
お昼の準備もさせられる始末。

こんなことなら同居しかった方が
よっぽど楽だった。

旦那自身も姑と同居したら、
全然家のことをやらなくなってしまった。

愚痴を言うもんなら、ムッとする始末。
こんなに使えない旦那だったなんて…。

夫婦関係にも溝ができ始めた。

姑と旦那の話に流され、ちゃんと自分なりに
考えなかったから悪かったのか。

ちゃんとルールなどを決めておくべきだった。
ちゃんと時間をかけて考えるべきだった。

後悔ばかりが押し寄せてくる。

いま同居の話が出ている人に言いたい


同情や相手の家族の意見に決して
流されてはいけない。

義理の両親はとてもいい人と思っても、
夫婦という他人同士で暮らすのも大変なのに、

他人の親と暮らすのはその何十倍も大変です。

私が20年も同居してきて言えることは
ただひとつ。同居なんてするもんじゃない。


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