2019年、インクルーシブデザイン的取り組みの振り返り(前編)
あっというまに2019年が終わろうとしていますね。年末年始休暇が長いせいか、この休暇期間にいろんな連絡が入っていてうなだれております…まだやり残していることがあるのと、ふるさと納税がまだです…
上半期何をしてきたのか、かんたんに振り返ってみたいと思います。細かいことはかなりいろいろあるのだけど、印象にのこった主要なものだけ書いていきます!
浦安市障害理解啓発動画の制作
これはプラスハンディキャップさんと一緒に取り組んだ(というかプラハンの佐々木さんと私、そして撮影に小野澤峻くんに入ってもらうという最小チーム)プロジェクトでして、演者の方々にもご協力いただき無事に実施ができました。
あれは寒い寒い雪がふる日で、このままあと15分雪が振り続けたら撮影は延期、しかしこれ以上延期できる日程はない。みたいな状況で神様が舞い降りて撮影ができました。
浦安市さんのYouTubeでそのうち公開になるはず!と思っていたのですがどうやら公開されていないので、動画を公開!とできないのが残念なのですが、その代わりイベントで公開しました。(これもあって、そのあとトークスタジオmixに佐々木さんに登壇してもらったんですよね、懐かしい)
ちなみに自治体なので「障害理解」とありますが、動画的にも直接的にそうならないようにしていましたし、担当者さんもその趣旨を全面に受け入れてくれているどころか絶賛してくださり、おかげでよい動画になったと思います。インクルーシブデザインっぽい動画になったんじゃないかなあと(無理やり)
その後佐々木さんと「障害理解って言葉を問い直そう」みたいな企画で一緒に対談したので、それを後編で書きますね。(なので浦安市さんに喧嘩をうっているわけでは全くありません!寒さも吹き飛ぶ楽しいお仕事でした。演者のみなさまも本当に感謝でした!)
とある自治体さんにてワークショップ
まちづくり系のワークショップでも、実はインクルーシブデザインに取り組んでいます。ただ、この日のワークショップでは想定していたものからかなりはずれた内容だったので、インクルーシブデザインとも言い切れない感じだったかなあと。
ひとまず、この種類の仕事は今後どんどん減らそうと思っています。まちづくりのプロセスの単発にインクルーシブデザインが入ってもあまり意味がないなと思うことが多いからです。
たぶんまちづくりで入る場合、①リードユーザーになってくださる方がそのあとまちづくりのいい意味でキーパーソンになっていること、②その人と自治体の関係者がよい関係になること、③ワークショップをしっかりリサーチの場として認識しリサーチャーがデータ解釈に関わることが大事なのだなと感じているからです。
とくに3つ目のリサーチの部分はかなり課題に感じていて、「ワークショップでなんとなく見えた成果物を、あとは担当者で解釈します」みたいな流れになり「役所をバリアフリーにしよう!」みたいなワークショップする以前にわかるようなことで解釈されてワークショップの意味…となることが多いです。
この辺もまた別のnoteで書きたいなと思います。
3月21日、イベントmix初回!
対談系のイベントをずっとやりたいなあと思っていました。2018年の5周年祭のときにそういう時間を設けて、手応えがあったので、少しでもなにか開く場があるといいなと思った感じです。
また、障害者の領域だけでない部分の「バウンダリー」にフォーカスしたくて、初回は臼井さんに来ていただきました。
この企画の簡易レポートはくりのさんnoteをぜひ。
なんとなくこの日は場のフォーマットを決めてみたんだけど、あれから反省して、あまりフォーマットを決めていかないほうがいいかも?と反省した次第。
ちなみにこのmixのイベント修了後に追加で臼井さんにインタビューをとり、その内容を、マンスリーサポーターなどの会員限定で送付しはじめたのもこのイベントから。
5月に初モンゴル
ひょんなことでモンゴルに行くことになりました。モンゴルの障害者福祉団体のアテンドで、活動の様子を見せていただいたり、他団体の取り組みもみたり、そこでぱれっとの谷口さんがどう関わるのかを見せていただいたりなど学ばせていただく機会でした。
後半戦でモンゴルらしいエリアにも。
ここで、HishgeさんとZolbooさんと出会うきっかけになりました。Zolbooさんは同世代の起業家で本当に頑張っているので、これからもよいご縁を育みたいなと思っています。
モンゴルでみてきたことはこちらのnoteにて。
あと、帰りの飛行機が遅れて、大学院同期の結婚式2次会に超絶間に合わん!と思い終了5分前に駆け込んだのもいい思い出ですね。とりあえずまじでタクシーでとばしてもらってビールを1杯だけ飲みました。
徳島県立博物館でワークショップ
徳島県立博物館のリニューアルに向けたインクルーシブデザインです。乃村工藝社さんがコーディネートしてくださり、良い場がつくれました。個人的にはかなりハードな場作りの機会で、学びも多き機会でした。
まさに博物館のような公共施設の設計、デザインにはインクルーシブデザインは相性がいいように思います。
公共施設の場合、ユニバーサル、バリアフリーであることが求められる一方、博物館や美術館は、いつまでもあり続けるために、来館者を増やし潤って行く必要があるので、どのような方でも何度も訪れるような場にしなければいけない。
その場合、単にバリアフリーにすればよいという考えからさらに、色んな人が歓迎されているデザインを考える必要が、民間企業よりは求められる場所ではないかと思います。
これからどうなるのか楽しみです。
ということで、これが上半期の取り組みでした!
その他にも、毎月19日のワークショップの仕組みを変えたり、講演もあったりしましたが、そのへんは割愛。
あとは、ニュースレターも始まったんでした。登録者が増えてきたので、内部で年明けから調整が必要になってきそうな状況です。準備が整い次第、ニュースレターのフォームをオープンにしようかなと思っています。
12月ラストは私からの長文エッセイ(というか好き勝手書いてる)内容になっていて、明日お送りされるはずなのですが、ドン引きされないか心配…と思いつつ、毎月ニュースレターではニュースレターだけで読める大真面目な長文コラムを書いているので、そういう意味でも少し読みやすくなるのではと期待しています…
ということで、まだ仕事は残っていますが、ひとまず2019年上半期振り返りでした!いろいろやることがある人も、のこり24時間ほど、楽しく過ごせますように🍀
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