見出し画像

山田家、冬の風物詩

3つ下の弟氏は自閉症(&知的障害)。
その特性からか、彼は大人になっていくつか欠かさず習慣づけられたことがある。

例えばマスク。
冬は寒いので、マスクで顔の寒さをカバーしているらしい。
なので外出時は必ずマスク着用。
「風邪なの?」と母に聞くと。「いつものこと」と言う。

例えば湯たんぽ。
冬になると、寝る前にお湯を沸かしている。
やかんの音が鳴り、彼はキッチンで静かに赤い湯たんぽに熱いお湯を入れている。
プラスチックの容器がときどき「ボコッ」と鳴ることを知っていて、静かに構えている。
湯たんぽにお湯がしっかり入ったことを確認して、湯たんぽとともに「おやすみなさい」と居間を出て行く。

本日から湯たんぽ使い始めた。
そして風邪気味なのでマスクをつけはじめた。
顔はマスクで、体全体は湯たんぽで、ぬくい夜。

寒いのが苦手な(暑いのも苦手だが…)私だけど、冬は弟氏を思い出させる季節なのだなと、睡眠数分前のわたしは考えている。

彼は、今日もマスクをつけて外に出て、夜は湯たんぽと寝てるのだろう。
彼は毎晩こんな幸せな気持ちで寝てるのかしら、と想像して、眠りにつく。

ちなみに最初の写真は、弟氏のコレクション@実家のもの。いつかこれについても書こうと思う。なお、兄氏については現在書くことが思いつかない…


なお、小さい湯たんぽは、HASUNAの白木さんの本と同じサイズで、色合いも似ていました。最近夜寝る前に少しずつ読み進めているので、つい写真を撮ってしまいました。
(湯たんぽと並べるなと怒られそうだ…)

追伸
本日私は早稲田大学所沢キャンパスに向かっています。マスクを着用しています。

いいなと思ったら応援しよう!

山田小百合
いただいたサポートは、多様な人たちとの関係性が当たり前にある社会の実現に向けて、Collableに寄付します!