干物系女子SE、リア充になりたい(けど無理だった)記録~推しと残業と独身アラサーのぽんこつライフ~
プロローグ:私、干物です。いや、干物以前に社畜です。
こんにちは、システムエンジニアの田中です(※毎度の仮名)。
30歳前半独身。世間でいう「アラサー社畜女子」...なんですが、正確には「干物系アラサー社畜女子」です。
よく「仕事しながら恋愛とか、女子力アップとか、頑張ればできるでしょ?」って言われます。
いや、無理です。だって...。
▼平日の私
6:00 「今日こそ早起きして美容タイム!」(目覚まし)
7:30 実際に起きる(結局寝坊)
7:31 「あ、もう無理。すっぴんで行こ」
7:45 「え、この服シワシワじゃん...まぁいっか」
8:00 始業1時間前なのに家出発
※ちなみに、美容雑誌には「朝は必ずスムージーを!」とか書いてある。
私の朝食は、会社までの道のりでむさぼる「じゃがりこ」です。
むさぼる時間が無けりゃ、熱湯半分入れてマヨ入れて、ポテサラ風にしてスプーンでもっしゃもっしゃ食べる。スプーンすら使いたくなければ、ふんわり食パンに挟んでサンドイッチにして食らう!!これが、基本。
スムージーって、洗い物が面倒なんですよ...。
第1章:干物女子、リア充に憧れる
▼キラキラ女子への憧れ
ある日、同期の綾子が会社に来た時のこと。
綾子「今日はお料理教室の後、ヨガなの♪」
私(すげぇ...料理とヨガか...)
綾子「田中さんも一緒にどう?」
私「あ、う、うん...」
その夜、インターネットポチポチ。
・料理教室(3ヶ月分一括前払い)申し込み
・ヨガマット購入
・レギンス3着注文
・スムージーの材料まとめ買い
・タンブラー(可愛いやつ)
・美容サプリ
総額:65,800円
「私も、明日から生まれ変わる!」
▼現実は非情である
1日目:
料理教室で包丁を握るも、人参の皮むきで15分経過。
講師「田中さん、それ逆手ですよ...」
私「はい、すみません...」(これ、包丁どっちが表!?)
2日目:
ヨガ教室で「ダウンドッグのポーズ」に挑戦。
インストラクター「そのまま5分キープですよ~」
私(すでに全身プルプル)
汗「どばぁっ」
私「あ、床濡らしちゃいました...」
3日目:
スムージー生活スタート(のはず)。
私「よし、野菜切って...ミキサーして...」
ドバッ(キッチンが緑に染まる)
私「あ"ー!フタしめ忘れた!」
※この後30分の掃除タイム
▼挫折は続くよ、どこまでも
4日目:
朝5時起き決行(でも布団の中でスマホ)
「インスタグラマーの朝習慣、真似てみよう!」
やること:
・レモン水
・ストレッチ
・瞑想
・軽いジョギング
・スムージー
・メイク
実際にやれたこと:
・レモンかじって「すっぱ!」と叫ぶ
・布団の中でペタンコストレッチ
・瞑想(寝落ち)
・ジョギング(玄関まで)
・スムージー(バナナジュース)
・メイク(ファンデだけ)
5日目:
ネイルサロンデビュー!
「キラキラ女子になるぞ!」
3時間後...。
私「可愛い!これで私も大人女子...」
部長「田中!緊急の案件!今すぐタイピング頼む!」
カタカタ...ポロッ(ネイル剥がれる)
私「あ"━━━━(゜∀゜)━━━━!!!!」
※3時間と2万円が宙に消えた瞬間でした
6日目:
同期の綾子のインスタを研究。
「お洒落なカフェで読書」に憧れる。
私「よーし、私も行くぞ!」
・店内写真を30枚撮影
・本を広げる(開いただけ)
・エスプレッソを注文(苦くて無理)
・MacBookを広げる(見栄え重視)
・最終的にスマホゲーム
・帰り際、お洒落な椅子にぶつかって
他のお客さんのパフェをダイビングキャッチ
この日のインスタ投稿:
「お洒落なカフェでまったり♪」
(※パフェ事件については黙秘)
▼干物度、極まる
1週間後の私:
・料理教室は手違いでキャンセル完了(よかった...)
・ヨガマットは座布団代わり
・レギンスは部屋着に降格
・スムージーの材料は冷凍庫で気絶中
・タンブラーは推しのステッカーを貼る用に
・美容サプリは「食べるの忘れる」で放置
同期の綾子「田中さん、最近キラキラしてきたよね!」
私(は?)
綾子「なんかインスタ見てると、充実してそう!」
私(SNSの闇を見た)
結論:
・リア充は想像以上に大変
・インスタは嘘つき
・私には推しと残業で十分
・干物は干物のままが一番幸せ
▼現在の私の口癖
「今度から本気出す」(出ない)
「来週から頑張る」(頑張らない)
「これが私らしさ」(言い訳)
「干物女子も個性」(開き直り)
第2章:干物、恋を知る(知らない)
▼婚活パーティーの悲劇
独身叩き対策で参加した婚活パーティー。
「これは社畜SEの私でも、イケるはず...!」
持参したもの:
・メモ帳(プログラミングのバグ記録用に常備)
・ポケットティッシュ(花粉症)
・リップクリーム(ただの乾燥対策)
・スマホ(推し活用)
・常備薬(残業疲れ)
他の女性参加者の持ち物:
・ブランドのポーチ
・デパコスのお直し用化粧品
・名刺(趣味や連絡先入り)
・スマホ(婚活アプリ導入済)
・ミントタブレット(会話用)
私(あっ...場違いだった...)
司会「では、自己PRタイムです!」
私「えっと、システムエンジニアをしています...」
男性陣「...」
私「趣味は...あっ、推し活とか...」
男性陣「......」
私「得意技は...デバッグ...とか...」
会場(シーン)
この日の帰り道、コンビニで買ったもの:
・ファミチキ(慰めの)
・ストロング系チューハイ(忘れたい。勿論アルコール9%)
・アイス(癒やし)
・じゃがりこ(相方)
▼リモート飲み会の罠
コロナ禍で流行ったリモート飲み会。
「これなら家から参加できる!楽勝じゃん!」
準備したもの:
・バーチャル背景(推し部屋隠し)
・照明(100均)
・メイク(つもり)
現実:
・バーチャル背景が不安定で、推しポスターが丸見え
・照明の角度ミスで、顔が完全ホラー
・「カメラオフでもいいですか?」連呼
・最後は寝落ち(マイクオン)
・いびきを指摘され永久追放
▼リア充アプリの落とし穴
マッチングアプリに手を出した私。
「写真は盛れてるし、プロフィールも頑張った!」
プロフィール:
趣味:Netflix・料理・カフェ巡り
(現実:推し配信・カップ麺・コンビニ)
仕事:IT企業でバリバリ
(現実:残業バリバリ・じゃがりこもポリポリ)
休日の過ごし方:友達とショッピング
(現実:布団でゴロゴロ)
性格:明るく社交的
(現実:暗くて非社交的)
マッチング後のメッセージ:
相手「お料理得意なんですね!」
私「はい...(ぐぐり中)」
相手「どんな料理作るんですか?」
私(カップ麺の作り方なら語れる)
相手「今度作ってくれませんか?」
私「あっ、死にました」(アカウント削除)
第3章:干物、開き直る
結局、私に必要なもの:
・推しの画像フォルダ
・布団とスマホ
・じゃがりこ
・溜まった残業代
・理解ある同僚たち
・諦めの良さ
不要だったもの:
・ヨガマット(今や猫の寝床)
・スムージーの材料(冷凍庫で化石化)
・婚活アプリ(3日で消した)
・リア充の希望(幻想)
・世間体(どうでもよくなった)
▼最後に
世の中には、
・美容に命かける女子
・恋愛に全振りする女子
・仕事でキャリアを積む女子
・SNSで映えを追求する女子
いろんな女子がいます。
でも、私は私。
残業して、推して、寝る。
たまに友達とだらだら。
それで、けっこう楽しい。
干物は、干物のままで良いんです。
...たまに、干からびない程度に水分補給は必要ですが。
ちなみに、毎回言うが私の本名は「田中」ではない。干物女子あるある話を「田中」という仮の名前で書いているだけだ。本当の名前は「佐藤」...ではない。「鈴木」でもない。あ、推しのグッズが届く時間だ。この話はまた今度!
(完)