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スタミュ1期〜3期を見た上ですごいと思ったところ

最近スタミュを一気見したので、感想を書きます。
スタミュは相手やコミュニティにおける役割に応じてキャラクターの性質や話し方が変わる、という、「現実世界でごく当たり前に起こっていること」を当たり前に描いているのがすごい!
もちろん他のアニメや漫画でも、この人後輩には優しいんだよな〜とかそういうのはよくあるのですが、、
すごいのは、そのキャラの本質的な性格(人格?)が決められていて、だからこの人はこういう人にはこういう態度で、こういうコミュニティではこういう行動をとる、というような一貫性も保っていること
普通の作品では、ツンデレキャラは一部例外を除いて基本的に誰にでもツンツンするし、優しいキャラは誰にでも優しい。その方がキャラを印象づけやすいし、型に嵌めることで受け入れられやすい(理解されやすい)
でも現実の世界では、後輩から優しく見えても同級生からは別にそうでもなかったり、でもやっぱり根っこは繋がってるから優しかったり。いつも頼りになる先輩が実は先輩には勝てなかったり、同期には偉そうだったり。ムカつく人に見えて、実はコミュニティにおける役割を果たしてるだけで、雑談してたら意外と優しかったり。そういう〇〇系では分類できない、細かくて微妙で判断できない色んな要素で人間は出来上がってますよね。
そーゆー、微妙で難しくてグレーな曖昧で、多分これからもずっと変わっていく人格を上手いこと描いてるなぁと感心してて…
柊先輩というキャラクターは、真面目で優等生で厳しい先輩!て感じで登場するけど、実は自分に与えられた責任を全うするのに必死で、そんな生き方を選んでいることに少なからず苦しみも感じている。主人公である星谷くんたちには、立場上学校全体の利益を考えなくてはいけないから厳しく当たるけど本当は主人公たちのチームのことも切り捨てたいわけではなかったり、自分のチームの後輩には優しくて、頼りになるいい先輩だったり…。
飄々とした自由を愛する天才肌の鳳先輩は、なんでも器用にやるように見えて実は人間関係に対して怖がりな面があって(と思う)、簡単に人のこと口説いてそうに見えるのに、自分の好きな人たちや好きなものに対して照れたり恥ずかしがったりするところがあったりする(気がする)。
とかとか
皆、一面だけじゃなくて何面も色んな姿があって、色んな自分がいて、でも一つの根っこがあって、でもその根っこは一言で語れるようなものでもなく、一生変わらないものでもない。アニメで描かれているキャラ同士だけでなく、外の世界の人間とか、昔の友達とか、これから会う色んな人とかそういう人に影響されながら、みんな変わっていくんだろうな、でもきっと変わらないんだろうな。
みたいな気持ちにさせてくれるんですよ、、、
私の場合、現実世界の言葉にできないような微妙なニュアンスを拾いながら描いてくれるアニメが好きなので、、、
U-NEXTで6月末まで見れるらしいので是非!

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