生理ドキュメンタリー上映会レポート
みなさんこんにちは!SAYRINGのはっせです⛴
今日は2/6に行った「生理ドキュメンタリー“LOOKING FOR THAT〜アレを探して〜”上映会」のイベントレポートをお届け!🎥
今回開催に至ったのは、この映画の監督であらせられる朴基浩(ぱく きほ)さん(@kihopa07)がSAYRINGの活動を目にとめてくださったことがきっかけ。
(↑映画について語る朴基浩さん)
前イベント「生理のときなに食べたい?」での食をきっかけに生理について話し合うということに興味を持っていただき、直接お話する機会がありました。
元々SAYRINGも朴さんが生理映画を制作した男性(字面がもう強い)ということは知っていて、すごいなどんな人なんだろう?どんな映画??と、興味津々でした。
初対面の朴さんとの会話を通して感じた、朴さんとSAYRINGの共通の思い。
それはもっと生理について話せたらいいのにねー!
というところ。
朴さんはフランクでクラブ大好きのパーリーピーポーという一面を持ちながら、キレッキレの頭脳と強い志を持っている方です。男性が生理を語るという避けられがちなことを堂々として、第一線で声をあげ、行動で示しておられます。
映画を通してその思いを感じることをきっかけに、生理について話し合うという流れをつくれないだろうか。
そんなわけで、朴さんをゲストとしてお招きする上映会イベントを行うことに🙌
イベント当日
今回のメインは映画の上映ということで、食べ物は生理のときに食べると良い生理おかしとドリンクを用意🍫
会場の5つのテーブルの上に、おかし各種の説明ポップを置いて…
受付でウェルカムドリンクのサマハンティーと生理おかしの盛り合わせを配ります🥛
コップのシールにはドリンクの説明とQRコード。このQRコードを読み込むと、出しているおかしなどの詳しい説明(←ぜひ見てね!)が読めるという仕組み。
他にもおかわり自由のハーブティーやほうじ茶を用意しました。
オープニング
さてさて開場🚪
極寒の中でしたが、会場には20名ほどの参加者が集ってくれました。
始まるまでの待ち時間にアンケートの記入などしてもらい…
イベントスタート!
まずはSAYRINGの挨拶、ゲスト紹介。
「尼崎出身でガラが悪い僕だけど、そんな僕を怯ませるのが生理です」
軽やかな語り口の朴さん。
こどもの頃姉弟と銭湯に行こうとした時、お姉さんが「今日はアレ(生理)だから駄目」と言っていて、その頃から不思議でしょうがなかったなどの自身の経験談。
朴さんはTEDトークの日本代表をつとめたほどスピーチ百戦錬磨で、少し緊張気味だった場内を気さくな物腰でやわらかな雰囲気にしていました。
上映
まあまずは観てくださいな。
ということで、60分間の上映はじまりはじまり🎬
映画は、15人の女性、カップルにしたインタビューの記録。
さまざまな状況で生活する女性の生理に対する気持ち、見方が赤裸々に描かれます。
この映画、もっと多くの人に観てほしいと思うので内容についてこれ以上詳しくは書きませんが、
私は観ながらむずむずして仕方ありませんでした。笑
何かと言うと、昔からの特性?で生理の具体的なメカニズムや下腹部のあれこれの話を聞くと身体中の血液が文字通りザワザワするんです。カイジみたいに。
小学校の頃、修学旅行の前に男子は教室帰らせて、女子だけ体育館残して生理の話をされたあの時間、初めてその感覚を味わったのですが、なんというか叫んで走り出したくなるような、いても立ってもいられない気分になるんですよねー。
なぜなんでしょう。てけけれには感受性が豊かなのでは?と言われましたが笑
同じような感覚を持つ仲間がいたらぜひ教えてください😂
感想メモ記入タイム
どうでもいいような話はさておき、上映終了。
ここで10分ほどの時間をとり、休憩も兼ねて感想メモの記入をお願いしました。
みなさん黙々とペンを走らせます。
中には真剣な様子でぎっしりと書き込んでいる方も。
ここからは、回収したメモを読み上げながら監督朴さんのトークタイムです。
メモには様々な感想と質問が書き連ねられていました。一部紹介します💁♀️
なぜ生理をオープンにできない、できなかったんだろうと思った。
「らしさ」を問われる日本を感じました。世代によって捉え方も違うのかとも感じました。
生理は生物的現象ですが、社会によって作られた文化でもあると思います。
(映画の結末に)思いもよらない答えが導き出され、でも納得できるわけでもなく、受け止めることしかできなかったです。生理は当たり前であり、世の女性の社会課題、問題とつながると結びつくことすら考えなかった。新たな視点です。
などなど。
質問の欄には、
女性と男性という2つに分けて考えること自体は大前提なのでしょうか?
日本を舞台にした理由を聞きたい。
インタビューの女性と朴さんとの関係性を知りたい。関係で語られる内容は違うと思う。
など、ジェンダーや日本における生理への疑問を投げかけるものもありました。
男性は生理、女性に対して何をすべきか、どんな歩み寄りをするべきか、女性は生理や社会にどう接して行けばいいのか。
この質問には、朴さんはこう答えました。
「しっかりコミュニケーションをすること。分かり合うためには、それ以上もそれ以下もない。性=空気を読む文化というのは違うから。カップルとかなら2人で生理を記録した方がよっぽど楽しいと思う。でも女性が無理矢理話す必要はない。ナプキンに模様(かわいらしい花柄など)はいらない、と言う人もいるけれど、でもその柄に救われる人もいるという話も同じで、そこに女性が選べる選択肢があるべき」
生理について捉え方は人それぞれ。
女性(正しく言えば「身体的に生理を持つ人」)が自由に選べることを増やしていく中で、そのたくさんの考え方が共生できるような社会をつくること。
難しいけれどそれが、女性がどんな時も自分らしく働けることに繋がるのかなと思います^^
フリートークタイム
ここからは各テーブルごとで自由にお話ししてもらいました。
SAYRINGの3人はスケッチブックを抱え各テーブルを回って、話題や意見感想をメモメモ✍️
どんなことを話していたのか、ざざっと紹介!
姉弟と生理
「初潮のとき、異性の兄弟がいましたが、思春期で性的なことを意識しているし余計言いづらさがありました。あるとき私はPMSがひどくて、弟にあたったことがあったんです。『生理だからつらいの!』って。そうしたら弟が優しくなって、『ちょっと待ってて!』って走っていったんです。戻ってきて何かと思ったらお菓子をくれました。コンビニに買いに行ってくれたんです。『言ったらこんなに楽になるんだ』って思いました」
弟さんは生理がなんなのかはわからないけれど、お姉さんのつらそうな姿をなんとかしたかったのかもしれませんね。
家族の中でどう向き合うのかを考えさせられます。
動物的な目線
「私は生理が来ると、自分が動物だということを実感できて嬉しい。素になれて、研ぎ澄まされる。周期的に来るこのリズムで、大地との繋がりを感じられる!」
スピリチュアル…!笑 ご本人はあっけらかんと楽しそうに話していたので、周りの人も和やかに笑っていました。
初めて聞いた種類のコメントでしたが、なるほどな〜と思います。人体の不思議に思いを馳せてますね。
生理用ナプキン
「昔はナプキンの性能がよくなくてべちょべちょになった。それを経験してるから、デザインとか新しいものが出ると試してみたいって思う。でも結局消耗品だから、ぶっちゃけデザインより機能性が高い方がいい」
「イギリスに行った時感じたのは、向こうのナプキンは大きいくせに漏れる。日本の商品は細やかだからほんとすごいと思う」
ナプキンのCMで青い液体が使われてるの、YouTube広告でも流れるから子供が間違った知識を得ないか心配…という声もありましたが、品質の評価はさすがジャパンといったところでしょうか。
年代によってもナプキンに対する印象が違うようでした。
また、
「気圧と生理って似ている。気圧による気分の浮き沈みは男性にもある」
という意見も。
前回のイベントでは生理って思春期のささくれ立った気持ちに例えられるかな?という話をしましたが、確かに気圧変化で頭痛くなってしまう異性が私の周りにもいます。なるほど!
また一つ生理の感覚に近い表現を聞けました。
イベントを終えて
こうして無事、上映会はおひらきに。
朴さんへの拍手で締めくくられました。
今回は「映画」をきっかけに生理を語る会でした!
前回の「食」とは違って、映画そのものが生理を描いていたということ、映画自体が強いメッセージを訴えていたことで、参加者もそれぞれ様々に感じたことがあったと思います。
その感じたことを、イベントから帰った皆さんが周りの人に話していたならいいなあ、と思います😊
ちなみにこのイベントについて、中日新聞さんが記事にして下さいました!↓
次回イベント告知!
ここで次回イベントのお知らせです!次は食と生理のイベント第二弾!
「トゲトゲした気持ちのときなに食べたい?」
です🍚
前回の「生理のときなに食べたい?」は、男性にとっては生理がまず想像の世界で、そこになに食べたい?で想像の二乗に感じてしまうということに気づき、表現を変えてみたタイトルです!笑
会場は岐阜県にあるスープカレー屋のNOT CURRYさん🍛
今回の生理ごはんは、
ココロもカラダもあったまる「特製生理スープカレー」!ただいま開発中!
生理の人もそうじゃない男性も、
おいしく楽しく過ごせるプログラムをご用意しています。
お申し込みはこちらから!(※開始時間は変更になる場合があります。随時ご連絡いたします!)
お待ちしてまーす😋
私たちSAYRINGがするべきことは、生理というタブー視されたものについて話しやすい場づくりをすること。
そのためにきっかけにできるものはもっとあるはず!
日々考えて活動していきます💪
読んでくださってありがとうございます。
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ちゃお!
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