「生理のときなに食べたい?」第一弾イベントレポート!その3
↑上の写真:レバーペーストと人参ジャムとたくさんナッツの焼きたてパン
みなさんこんにちは!「生理」がタブーから脱する社会を目指して始動した3人組、SAYRINGのはっせです!🚢
今回は先日行なったイベント、「生理のときなに食べたい?」のレポートその3、いよいよ食事タイムです🥣
食事
用意したメニューはこちら!
盛りだくさんです🍽
今回食事には「血の巡りをよくしよう!」というテーマを掲げました。
このメニューは、なにがどうなって血の巡りを良くしてくれるのか?
食材にはいろいろな栄養分があるけれど、共通のポイントを押さえて伝えれば参加者も覚えやすいかもしれない。ちょっとした栄養分の説明を聞いてもらいながらの食事です。
ウェルカムドリンクをはじめとする6品。コース料理のように順番に配膳します。
お料理と共に、各テーブルに栄養分の情報を詳しくまとめたポップも配りました。
料理はすべて紹介するとその4に突入しかねないので、一部ご紹介します。
こちらはシェンドゥンジャン。台湾風豆乳スープです。台湾の朝食では定番だそう。血の巡りをよくするポイントは豆乳が血中コレステロールを減らすということ🌿
以下 補足豆知識💡
豆乳は言わずと知れた美容効果の高いイソフラボンを多く含んでいます。エストロゲンという成分が女性ホルモンと似た働きをします。なので生理中に乱れがちなホルモンバランスを整えてくれます。
このスープは作り方がとてもとても簡単で、
・醤油小さじ1 ・酢小さじ2(お好みで) ・豆乳100ml
をまぜまぜして電子レンジで1分半チンするだけ!🕒酢で豆乳がトロッと固形になります。他にレシピはあると思いますが、これだけでも食欲のない日などおいしく豆乳をいただけちゃいます。
上の写真のものは小エビとかぼちゃの種をトッピングしていますが、しらすなんかもおすすめ!旨味が増してガブガブ飲んでしまいますよ〜🥛
つづいてこちらはメインディッシュ。
サーモンクリームとほうれん草のキッシュパイ&ポークステーキのビーツソース添え。血の巡りをよくするポイントはサーモンが血行をよくするということ🌿
今見てもすごくおいしそうです・・・🤤(しっかりおいしかった)
サーモンに多く含まれるオメガ3脂肪酸という成分には、生理痛を緩和する効果が期待できます。血行促進、身体をあたためる作用も!
もうひとつこの料理のポイントが、お肉にかかっているビーツのソース。
これはビーツという野菜を鍋でとろとろにしたものなんですが、ビーツは食べる輸血と言われるほど鉄分を多く含んでいます。
食材の中でも鉄分の王様である豚レバーが100gに4mgなのに対し、ビーツは100gに3.6mgも!知ったときはびっくりしました。野菜にもそんなすごいのあるん?「食べる輸血」というパワーワード感が気に入って、説明でもくどいくらい言いました。笑
ちなみにちょっと土っぽい味がするけど、野生に戻った気持ち?になれてハマる人はハマるかもしれない。
そんなこんなをスライドを使って話して、ちょこっと情報を小耳に挟んでもらいました。
参加者には、レバーペーストを気に入りチョコクリームのようにスプーンですくって食べ続ける人、パンをたくさんおかわりして序盤でお腹が膨らんでしまった人など様々でしたが、終わりのアンケートでも「ごはんがおいしかった!」という声を多くいただきました。南原食堂さんご協力いただき本当にありがとうございます!!
中にはこれって何がいいんですか?と積極的に質問をしてくれる人も。「へえ〜」という声も聞こえたりして、少し知見を広める食事タイムになったようです。
ここで反省が。
なんだか本当に簡単に作れるんか・・・?と疑いの眼な人もいるかと思いますが、作ってみると確かに、現時点では料理好きの人にしか簡単には感じないレベルのものになってしまいました😅
これをもっと簡単に!家にある代用品などで!
レシピ動画(本)を作るときにはブラッシュアップするつもりです。
お楽しみにね!🚩
テーマトーク
ミニゲーム、食事を経て、だいぶ温まり和やかになった場内。
ここでこのイベントの裏ボス?本当の目的である、生理について語り合う時間がやって参りました。
会話のきっかけにするのは、イベント名でもある「生理のときなに食べたい?」について。
各テーブルに、3おかっぱも仲間入りさせてもらいます。
ここまでで場の空気が和んだとしてもやっぱり話しづらいものは話しづらいであろう。この疑問形のテーマを小さな入り口にして、思いも思いの生理についての疑問や悩みを、なんとかして話し合えないだろうか・・・そう思っての「生理のときなに食べたい?」という問いかけでした。
けれど実際はもはやそんな空気はなく、みなさんおのおので話題に食いついた!
小見出しに分けて会話の内容を紹介します。
痛みの共有
女性「私が今の会社に入ったとき、初めての女性社員だったので他の社員に生理の話をした。そのとき、職場で初めて生理の話をしたなと思って。でも気遣ってもらえるわけでもないから、MAXお腹痛いときに仕事ふられたりしてつらい。察してくれよーと思ったり」
男性「そういうときどうしたらいいの?」
女性「察した上で遠回しに気遣ってほしい」
男性「男は質問に対してそれを解決したいなって思っちゃうから、解決方法を真面目に言うと・・・怒られる。よくあるやつ」
女性「そういうんじゃない。愚痴を聞いてほしいだけ。頭痛いなーとか言ったとき大丈夫?って言われたいのに、病院行ったら。って」
男性「寝たらいいじゃん、とか言っちゃう」
女性「違う。大丈夫か?って言ってほしい」
これは男性と女性で決定的に違う部分。女性は共感や励ましを求めるのに対して男性は解決策を求める、というあれです。また、
「男性は痛みでしか気持ちを共有できない」
と言って生理の痛みに対する興味が前のめりな男性もいました。
てけけれは生理のときの下半身の違和感を、「お尻の穴からドジョウを入れられ続ける感じ」と表現します。それを男性社員に話したとき、「あ〜それは痛い!!痛いわ〜」と想像して悶絶していました。女性でも男性でも、痛みを共有できるとめちゃくちゃ盛り上がる。
生理のときの気持ちを理解するには
子供をもつお父さんの話にはこんなものもありました。
「もし君に思春期が来て、お父さんを毛嫌いしたとしても、それは君のせいじゃない。ホルモンバランスが崩れるせいなんだ。だから、お父さんのことを嫌いだと思っても、根本的には好きだからね」って娘に言ってる
これには、周りの人も感心。笑
「自分が反抗期がひどかったから、今ならわかる」だそうです。
言われてみれば、生理のイライラも思春期のザワザワもホルモンバランスの乱れによるもの。
男性はよく「生理の時に機嫌が悪くなるのはコントロールできないのか?」と疑問に思うようですが、思春期や反抗期でどうしようもなく落ち込んだり悩んだ経験がある人は、そのときの気持ちに例えたら少し腑に落ちるかもしれません。
自分も人に話すときこれからは、思春期に置き換えるのもいいかもな、と感じました。
オープンにするということ
このイベント全体の雰囲気としては、「生理をオープンにすることになんの抵抗もない」という感じ。
もしパートナーに「生理ナプキンの血見せるね」って言われたらどうする?という話題では、
男性「俺は見たい。見てって言われたら見ると思う」
女性「それは嬉しい。私は見たいって言ってくれる人がいいな」
という会話も。
でもこれが職場の人とかだったら?それは絶対に無理。自分の大便を誰にも見せたくないのと同じかな。
例が極端でしたが、相手がパートナーであるか職場の人(しかも異性)であるかで生理についてオープンにできるかどうかはまったく変わってくるよう。当たり前ですよね。そもそもそんな距離感じゃないから。
職場や学校などの環境で、「生理は当たり前」のはずなのに、「距離感がある程度あるといいづらい」のはどう打開していくべきなのか、そもそもするべきなのか。それに対して男性が、
「知識があれば話もわかるし、察せるようになる。少なくともこういう話をする場があれば、次からそういうことに気づけるようになる」
と言いました。
やっぱり必要なのは「知る」ということ。
それがきっとオープンにするしないの議論以前にするべきことなんでしょうね。
共感はできなくても知ることができればいい方向にいくのでは、とみなさんも感じているようです。
他にも挙がった話は、
・これからもっともっと女性が社会で活躍するから、何十年か後には普通に生理のこと話せるようになってる気がする。でも田舎の方はもっと遅いのかな(女性)
・保健体育の授業は別のままでもいいから、ちゃんと学ぶべきことを学べるようにするべき(男性)
・結局セクハラがあるから言いづらい(女性)
・生理用品の「羽」って結構いいネーミング(男性はググってね)
などなどでした✍🏻
感想アンケート
イベントは感想アンケートを書いてもらい(アンケート責めになってしまったけれど)終了。
テーマトークの熱はなかなか衰えることなく、予定時間を過ぎても話し合いを続けるテーブルもありました。
帰り際、お試しあれ!という気持ちで置いた持ち帰り自由の生理用品や、
自分たちがいいと思った生理用品、漫画「生理ちゃん」の紹介コーナーなどに立ち寄ってもらい。
どんなイベントか分からずに来てもらった人が多かったため、来たときは硬い表情だった方も、「よかった!」と笑顔を残してくれました。
感想アンケートの紹介をします。
【このイベントはどうだった?】という項目で、参加者11名に「大変よい」から「最悪」の5段階で選んでもらった結果
大変よい:10名 よい:1名
という評価をもらいました。わーい!🙌🏻
【そう感じたのはなぜ?】では、
同じテーブルの人たちは知り合いでしたが、自分の生理の話を普通にしているのがなんだか不思議でした。私は生理の話をするのが好きみたいです。
クイズでは雑学が学べて、トークでは男性の意見も知れたので。
生理と食べ物についていろいろ勉強できてよかった。
など。こういう機会をもっと世の異性に与えるべき!という意見もありました。
【イベントについてこうだったらよかったなと思うことは?】では、
回数を重ねたら、友人じゃない人達の話を聞けても楽しいかと思う。
他のテーブルの人がどんな話をしていたのかちょっと気になる...
など、もっと話を共有したいという意見を多くもらいました。
こういう話し合いも慣れればいける!という雰囲気ですね。
さて、全体を振り返って・・・
想像していたより、いいイベントになりました^^
「生理」というものについては本当にたくさんの意見があって、オープンにしたいか否か、女性自身の気持ちも様々なので議論にも終わりがありません。
でも多くの人が共感することについて触れられる、話し合える場があることはやっぱり大事なんだと感じました。
気づいたことを、次のイベントはこうする!という意思表明も込めて、一部書きます!
・もっとたくさんの人と話を共有したいという意見があったので、参加できる人数を増やす
・男性にもっと知ってもらうべきという意見も多かったので、おじさまの割合を増やす
・友人や知り合いつながりの人が多かったので、場が温まりやすかった。まったく知らない人同士が集まれるようにしてみる
・なんならテーブルシャッフルで知らない人と会話!
・生理クイズゲームが盛り上がったのでもっと引き伸ばしてみる
・さっきも書いたけどレシピが言うほど簡単ではないので、もっと手軽に!
きっと次はもっといいものになる!
これからのSAYRINGに乞うご期待!
読んでいただきありがとうございました^^
よければ @_SAYRING_ フォローよろしくお願いいたします👍🏻
あでゅー!
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