拒食症で生理が来ない「どうでもいいや」→じゃない!今すぐ婦人科に行って!
高校1年、15歳の夏に始めたダイエットは、
冬を迎える頃、
母に婦人科に連れて行かれて強制終了しました。
12枚切り胚芽パン1枚に満たないほどの薄くスライスされたパンと
スライスチーズ1枚と竹輪
インゲン
といった、
今思うとなんでそうなった?
という
半年間毎食食べ続けた謎の献立が終わりました。
ある日トイレから出てきた私に、母は言いました。
「ずっと生理来てないんでしょう?」
私は黙っていました。
「病院に行こう」
私は「やだ!」と言いました。
当たり前です、
計画が崩されると思いました。
自分はおかしいというハッキリとした認識はなかったけど、
生理が来てないな
程度の意識はあったので、
自分が描く完成形目指して頑張ってきたのに、邪魔が入ると思いました。
しかし、
結果的に
母の厳しい顔付きに負けたのか、
病院に行くことを承諾していたようです。
職場の人に教えてもらったという婦人科は、最寄り駅から1時間以上かかり、
さらに、予約しても待合室で何時間と待ちました。
問診では何を聞かれたのかよく覚えていないので、
私じゃなくて、
母に娘の状態を聞いていたのかもしれません。
生理がずっと止まっていたので、
処置として、
排卵誘発剤を注射されました。
他、黄疸があると言われたので、肝機能の状態を見るために血液検査をしました。
「体重を増やさないと生理が来ない」
と医者か看護師に言われ、
重ねて母が
「そうよ体重を増やさないと」
と私に言ったような気がします。
曖昧な記憶が多いなか、
覚えているのが、
婦人科の看護師さんが母に言ったこと
「この子を連れてくるところ、ここじゃないと思いますよ」
拒食症の病識がある、勇気ある看護師さんでした。
「心療内科に連れて行ってあげて」
そう言いたかったんでしょう。
その後、月に1回、その婦人科で排卵誘発剤を打つことになりました。
担当の男性医師が大学病院に移って、
私は高校を卒業して看護専門学校に通っても(その後中退)、
何年間か通っていましたが、
ある日、担当の男性医師から
「大人にしてあげる。いろいろ教えてあげるよ」と言われて、
ちょっとかっこいいなと思っていた先生でしたが、
怖くなって通うことをやめました。
あり得ない話です苦笑。
注射を打たなくなって、
その後は生理が来たり来なかったり、
体重も、拒食症の当時から3㎏増えたところをキープさせていました。
でも、「どうでもいいや」と放置していました。
「痩せた身体さえキープしていればいい」
そう思っていました。
その時は、わからないんです。
生理が必要だって、大切だって。
好きな人ができて、
結婚や将来のことを考えて、
自分だけの人生じゃない、
愛した人の人生を巻き込むことだと知って、
そこで始めて
排卵があって、
生理が来る喜びを知るんです。
私は運良く2人の子どもを授かりました。
「この子を連れてくるところ、ここじゃないと思いますよ」
そう婦人科の看護師さんは母に言っていたし、
私も、当時を振り返って、
トンチンカンな母だと思ったけど、
もしかしたら母の行動は、
ものすごく迅速な初動だったのかもしれないと、
今は思ってしまいます。
拒食症になって生理が止まってしまったことを
「どうでもいいや」
と思っていても、
自分1人の問題に収まらないこともあるから、
お金がかかるし、
不本意かもしれないけど、
後で後悔しないように、
お願いだから婦人科を受診してほしいと思っています。
最後まで読んで頂きありがとうございました。