「笑える~こわい話」第34号

  メルマガ 2015年 1月14日

 笑える~こわい話  第34号 発行 アメージュ
ブログでは語れない真実をお届けするメールマガジンです。

目 次
(1)紗依のここだけの話 「ミシン」
(2)編集後記

紗依のここだけの話 第34回「ミシン」

母が和裁の師範だったので、幼いころから布や糸などが身の回りにある環境だった。私は病気をしていたため、ほとんど家にいる生活だ。
母は運針で縫った生地を幼い私に渡し目打ちでその縫われた糸をよくほどかせていた。幼い私が動き回らないようしていたのである。なぜなら針を扱う仕事なので私が動き回って針などで怪我をしたらたいへんだからだ。

私がまだ歩き始めたばかりの頃は柱に紐でつながれていたということも聞いている。5歳になると仕事として糸をほどくことを教えられた。そのおかげで集中力が身につき縫物が好きになった。

そんなある日、足踏みミシンに興味を示した。しかし貴重な商売道具を触らせてくれない。幼い私は親の目を盗んでミシンの上によじ登り、当時流行っていたヒーローになりきってミシンから勢いよく飛び降りた。
「タァ~~!!」
ゴンッ!!! 鈍い痛みが体に走った。
「い、痛いよぉ~、うわーん!!」
不覚にも足を滑らせ股間を強打した。泣きわめく私のところへ母がやってくる。母は慌てて痛むところをのぞき込んだ。
股間から血が出ていた!!
こうして私の処女はミシンに奪われたのだった。それからとういもの私はミシンに恋をした。

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