産後クライシスとしあわせな家族像

ママー、なんでうちには赤ちゃんこないの?

そう、だよね。いたらいい、よね。

娘はいま、世話焼き隊の隊長だ。
ぬいぐるみたちをタオルにくるみ寝かしつけをし、おむつを替えろとわたしに命じ、ごはんを作って食べさせる。おままごと。
わたしもおままごと好きだったなーなんて思いながら相手をする。
そのとき、ふと娘が言う。
「赤ちゃんが来たら、いっぱいお世話するの!」
「そっかぁ、もしかしたら来ないかもしれないよ」
「なんで?」
「んー、うちには娘ちゃんがいて、パパもママもとっても幸せだから」

お茶を濁す。とまでは行かないけれど、はっきり来たらいいねとも言えない。曖昧でごめんよ娘。

わたしは、2人目がほしい。というか単純に赤ちゃんは可愛い。
でも、産後クライシス中だから、無理なのだ。
家のことを何もせず1人だけ自分の時間軸で過ごしていて、娘が寝た後やることがまだあるのに、こちらの気持ちだけ欲しがるなんて、そんな虫のいい話はないんだ。触られたくない。抱きしめられたくない。ましてや。
夫婦関係ってなんだろう、と思う。愛情って何だろう。
産後にされたことは一生忘れない、と言うけれど本当にそれ。されたことと、されなかったこと。
多分もう、愛はないのかもしれない。情だけ。
こうして何を言いたいかもわからないことをここに書き留めるのは、このままじゃいけないと思う気持ちと、あきらめの気持ちとなのかなぁ。

そう。このままでいいなんて思っていない。
でもそう思う理由が、娘が可哀想では、なんかだめだよね。

いつか、心から、好きだと思える日が来るのかな。
それすらわからないんだ。

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