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縁起 その1


いきなりですが、私は縁起という言葉が大好きです。
みんなは縁起って聞いてどんなイメージを抱きますか?
一般的に、日常生活の中で縁起という言葉を使う時、「縁起が良い」や「縁起が悪い」など、”吉凶の前兆”として使うことが多いと思います。
ですが、そもそも縁起という言葉は仏教から生まれ、縁起こそが釈迦が2500年前に悟ったことそのものなのです。(詳しくは上座部は縁起、大乗は空を教えている、らしい。)
本来の縁起とは”原因に縁(よ)って結果が起きる”という仏教の根幹の教えになります。
言い換えると、「自分を含め、この世の全ては他の何かとの関係性で成り立っている」というものです。関係性があって初めて自分という存在が生まれるのです。
なので、自分だけでは自分は存在し得ないのです。
又単独の物事や事象も、それだけでは存在することは不可能なのです。

例えばあなたが今存在しているのは母親と父親がいたからでしょう。
生まれた時は両親の子供として生まれ、両親に育ててもらって大人になっていきます。
そして、一般的には両親が先に年老いて、次は自分が両親を面倒を見る側に回るのです。
親と子の関係もこのように時間の中で自然と変化していきます。そしてこの関係性こそが縁起になります。

他の例えだと、もし今あなたに苦手な人がいたとします。
その人はあなたに意地悪をしてきたり、悪口を言ってきてあなたが悩んでいるとしましょう。
その時の縁起は、”他人から悪口を言われ、落ち込んでしまっている好ましくない状態の自分”になります。


困った時のマントラは、どんな自分で在りたいか?です

ここで自分の創造性を存分に発揮して、縁起をダイナミックに変えていけばいいのです。


あら不思議。嫌だったあの人は今、”きっかけをくれた恩人”になりました。
どんな困難もチャンスに変えられるクリエイティブな自分でいる事によって、好ましくない状況が人生が好転するきっかけに変化しました。

このように、縁起は自分次第で能動的に変化させる事が可能なのです。
どんな自分で在りたいかを常に意識的に選択していくことで実際に現実はみるみる変わっていきます。


この世に絶対はなく、一つの物差しだけなんてありえないという事がゲーテルの不完全性定理で証明された意味であり、釈迦が悟った事です。
この考え方を突き詰めると、この世は自分の心が生み出しているというシンプルな原理を体感できるようになります。
それがわかると人生で悩む事がなくなるのです。一長一短にいかない事に対して熟慮することはあっても、悩みはもうなくなります。
なぜなら、悩みは自分で作り出していることを知っているから。
そして、自分の在り方次第で能動的に縁起(関係性)を変えていけることを知っているからです。

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