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パートナーシップの鍵となるもの
わたしたちは出逢う前から、それぞれサーフィンやブキボーを愉しんでいました。
「会ってみたらと思う人がいるんだ。海が好きな人だよ」と友人が引き合わせてくれたその人の第一印象は、全身が優しさのオーラで纏われている。その反面ちょっと頼りなさを感じる、でした。
あるときわたしは、乗っていた車で自転車との接触事故を起こしてしまったんです。
相手のかたの命に別状はなかったものの、パニックになって母に電話をしました。
電話に出た母は面倒くさそうに「えぇ……もうメイクも落としちゃったし、ちょうど寝るところだから」と。
Wのショックをくらって、声だけでも聞けたらと夫に連絡したら飛んできてくれたんです。
そのとき、この人と一緒にいたいと思いました。
ずっと満たされないと感じていたニーズ、居場所(スペース)、優しさ、愛。
それを満たしてくれたのが夫でした。
それを忘れて、その正反対のニーズ、パワーや自立などを当たり前のように求めるからモヤモヤやざわざわが起きていたんだな、と最近やっと気づきました。
夫婦のすれ違いや分かりあえなさは、相手に求めるものを握っていられるかどうかが鍵になるのかもしれません。