依存から自立への道
母…という看板を背負っていたわたしにとって、夏休みは重労働でした。
ご飯作りに宿題のサポート…楽しい場所へ連れ出さなくちゃ…。
もー!早く夏休み終わって〜!!
と思っていました。
「あんなに頑張らなくてもよかったんだよね。いらないもの手放せていたら、もっと一緒の時間を愉しめたのになぁ…」とハタチを越えた息子と話していたら、驚きの言葉がかえってきました。
「確かに、絵も作文もめっちゃ気合い入った指導だったよね。だけど…
あの時間が今の自分の文章力に確実に繋がってる。感謝してる」と。
大学では論文が主なので、文章を書くことが苦ではないことが自分の強みに感じているのだそう。
…だからと言って、気合いの入った指導が正解かというとそれはまた違う話。
なぜなら、人はそれぞれニーズ(大事にしたいもの)が違うから。
息子のニーズとは奇跡的に重なっただけ。
相手の評価を気にしていたら、疲れるし、何かを迷うとき判断が難しくなりますよね。
だからこそ、自分が本当はどうしたいかを握ることが大事。
あの頃、自分が本当に欲しかったものをふり返ると、浅いところにあるニーズはサポートや気軽さ。さらに深いニーズは、存在感や信頼だったように思います。
できてもできなくても、そのままでいいよって本当は伝えたかった。
それはたぶん、息子に対してだけでなく自分に対しても。
自分とつながればつながるほど結果を手放せるようになるし、子どものニーズ(深い願い)も理解して受けとれるようになります。
結果を手放してサポートができたら、行動は同じでも自分を責めたり、重荷に感じたりはしません。
子どもへ心配がわき出たときこそ、自分と向き合うと見えることがいっぱい。
子育てって、大事にしたいことに気づかせてくれるサインの宝庫です。
マイペースと社交性が心配だった彼は今、大切な人と旅に出ています。
当時のわたしに「未来の心配はいいから、今を自由に愉しんでいいよ」って伝えたい。
子どもの心の自立と自分の自立は鏡。
だからこそ、自分との関係性がとっても大事。
親が満たされてイキイキとしていたら十分なんだって実感しています。
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