満足できる髪型になったにも関わらず、おすすめできる美容室でない理由
わたしの髪はくせ毛です。
以前は縮毛矯正をかけて、ストレートにしていたのですが、くせ毛をいかすようになってもうすぐ一年になります。
クルクルは日に日にイキイキさを増して、自分らしさを放つようになりました。
くせ毛の特性を知り、生かすカットをしてくれたり、ブローをしてくれる美容室はまだ少なく、最初の数回は2時間近くかけて渋谷まで通いました。
その後半分の距離で行ける場所に、くせ毛対応してくれる美容師さんが見つかり、今日もその美容室へ2度目となるカットへ行ってきたのですが…。
髪型は気に入っているのですが、心地よい時間ではなかった…というのが本音です。
実は初回も違和感があったので、他の美容室も探したのですが、希望の圏内では見つからず。
どんなことが心地よくないかと言うと、
《こちらのリクエストに対して共感が一切なく、できない理由を回りくどく説明したり、できるけどやりたくない理由を並べ続ける》こと。
普段の会話でこの内容を誰かに伝えるとしたら「腕はいいんだけど話が一方的で、なんか噛み合わない。」「外の美容室も探したんだけど見つからないから仕方ないのよ。」という表現になると思うんです。
NVC的に捉えるために、まずは視点を内側に戻します(深呼吸スーハー)。
《感情》
「あぁ……わたしの中にがっかり、残念さ、違和感があるんだな。」
《ニーズ》
「リクエストした髪型やカラーができるかどうかの判断の前に、なぜそう思うかの理由や思いに共感がほしいんだ。」「美容室での時間はわたしにとってご褒美。だから、髪型やカラーに満足するだけでなく、会話を愉しみたいな。」
ニーズは共感、コミュニケーション、心地よいスペースや時間だ。
自分のニーズを確認できたら、心に余裕ができました。
相手のニーズは何だろう、と見ていくと、言行一致、効果的であること、価値の承認などのニーズを感じました。
お互いのニーズが違うからのズレなんだと理解できたら、わたしのニーズをその人に満たしてもらうことへのこだわりを手放すことができました。
《リクエスト》
次回お世話になるかどうかは、自分とよーく相談しよう。
満たしたかった心地いいスペースや時間は、他のもので満たせないかな。
駅に向かっていた足をとめて、検索してみたら近所に素敵な場所があることが分かりました。
古民家カフェのゆったりした空間の中で、美味しいお茶とケーキを食べたら、心のコップがたぷたぷと満たされていくのを感じました。
鏡を見たら素敵に変身した髪型が写り、その美容師さんに素直に感謝することができました。
こんなことがあって、満足できる髪型になったにも関わらず、自信をもっておすすめできる美容室でない理由です。
価値観も大事にしたいものも人それぞれなので、わたしが気になった部分がほかの人にも同じように感じるかどうかは分かりません。
だからこそ、相手がいいか悪いかをジャッジするのではなく、自分がなにに満たされていないのか。満たしたかったのかに気づく。
そうすることで自分を犠牲にせず、相手を非難せずに、ニーズを満たす方法や選択肢が自然と見えていきます。
自分のニーズを誰かに満たしてもらうのではなく、自分自身で満たすことができるはず。そのパワーが自分にも相手にもあると信じています。
皆さんは美容室やマッサージなどのお店を選ぶときに、大事にしていることってなんですか?
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