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【お悩み相談Vol.2】教員15年目、中堅のジレンマ―仕事と家庭のバランスをどう取るか?


1. はじめに

こんにちは!私は、元中学校英語教員であり、現在はコーチとして活動している新川紗世(あらかわさよ)です。教員としてのキャリアを積む中で、「このままでいいのだろうか?」「もっと自分らしく生きたい」と悩むことが多くありました。そんな中、私自身も教員を辞め、新しい道を歩み始めました。

私が「お悩み相談室」を始めたのは、同じようにキャリアの悩みや迷いを抱えている方たちの力になりたいと思ったからです。

特に、教員という職業特有の悩みや、転職・キャリアチェンジに関する不安に対して、一緒に考え、解決策を見つけるための場を提供したいと考えています。

2. 本日のお悩み

教員として働き始めてまもなく15年。

途中産休育休を挟みましたが、それを抜いてもトータル10年をこえいよいよ『中堅』ゾーンに両足つっこんでます。

同期はそれぞれの場所で学年主任や〇〇部長、県教委で働いていたり、〇〇教育のモデル校の中心だったり。それなりの仕事をやらねばならない時期になりました。

とはいっても、子どもたちはまだ小学生。 『中堅』だからコレやって、と言われても時間的にかなりきつい、というか無理だなと思ってます。 仕事より家庭を優先してること、土日や放課後の仕事より子どもたちの習い事などを優先してることに全く後悔はありませんし、せめて小学生のうちは(本人たちがやりたいといってるうちは)そちらのサポートをしたいと思ってます。

とは言いつつ、通勤にも子育てにも最適なこの学校を離れないためには、来年度は何かしなきゃいけない雰囲気です。周りの先生は担任より学年主任の方が楽だよ(ラクって、ちょろいって意味ではなく、担任ほど矢面に立たないというか…)とか、分掌部長だと責任は重いけど、担任ほど時間がキツくないとか言われます。

たぶん、一番は自分が先頭に立って責任を持って何かしなきゃいけないのが、自信がないのだと思います。というか、私には向いてないと思います。自分で自分の才能とかセンスとか分かりますよね。

あとやはり時間です。突然何か起こるのがこの仕事。夕方に何かあっても、家にはもう子どももいるし、そんな遅くに帰るわけにはいきません。 『5時半に帰ってもいいなら引き受ける』といってやったとしても、それで上手く回るのか… 今の職場や同僚には本当に恵まれていると思います。

今の生活を回すのに精一杯なのに、果たして来年度大丈夫か…と心配です。 (そもそも転勤せず残れたらの話ですが)

(ばななさん・30代・高校英語教員)

〜以下、新川からの回答〜

こんにちは、ばななさん。ご相談いただき、ありがとうございます!

まず、ここまでお仕事と家庭を両立してこられたこと、本当にお疲れさまです。教員として10年以上も頑張り、さらに中堅として責任が増える中で、お子さんのサポートも優先し続けている姿勢、心から尊敬します。無理せず、家族との時間を大切にしながら、ここまでやってこられたことは、ばななさんの大きな強みですね。

「中堅だから」というなんか仕事をしないといけない雰囲気、すごく想像できます。「初任者」とはまったく違う大変さがありますよね。その気持ちを持つこと自体がすでにばななさんが責任感を持って仕事に向き合っている証拠です。

でも、同時に今の生活の中で何かを無理に背負う必要はありません。ばななさんには、周りに流されずに自分のペースで進める力もあります。

具体的な解決方法を少し提案させていただきますね。

職場との相談と役割調整 職場の環境が恵まれているというお話もありましたね。まずは管理職や同僚に「今の生活とのバランスを保ちながらも、どういう役割であれば力を発揮できるか」を率直に相談してみてはいかがでしょうか。(もうされているかもしれませんが)

たとえば、「〇〇部長のような役割は重いけれど、補佐的な役割やサポート役なら自分に向いている」といった形で、自分が負担を感じずにできる範囲を明確にすることができます。

ばななさんの強みは、まだまだ掘り下げたら出てくると思いますが、ここまでのお話で、少し客観的にお伝えすると、強みを活かせる役割を見つける ばななさんが持っている強みは、「調整力」「周りをサポートする力」がありそうですね。

たとえば、可能であれば、担任やリーダー的な役割ではなく、サポート的な役割に移行することで、直接的に子どもたちを相手にする時間が減る分、時間の管理がしやすくなるかもしれません。ただ、やっぱり年代的に担任やリーダーをもたないといけない状況もわかりますので、そのあたりも率直に管理職に話せるといいですね。学校全体の運営や調整に関わる役割なら、ばななさんのバランス感覚が活かされそうだなと思います。

家庭との両立を優先に考えるスケジュール作り 「5時半に帰る」という条件もすでに考えられているとのことなので、それを前提にしたスケジュールを一度書き出してみるのもいいですね。

どんな役割ならこの時間内でできるか、またどのように周りの協力を得られるかを具体的に考え、周りの先生方に理解を求めてみてください。意外とみんなも同じような悩みを抱えていることが多いので、協力体制ができるかもしれません。

また、校務分掌や周りの状況を自分でコントロールするのは難しいことが多いですよね。でも、自分がコントロールできることに目を向けることで、少しずつでも負担が軽くなるかもしれません。

たとえば、自分のスケジュールの組み立て方、周りへの相談の仕方、家庭とのバランスの取り方など、自分でコントロールできる範囲を一度整理してみてください。その上で、まずはできるところから少しずつやってみることが大切です。

小さな行動でも、自分の生活が少しでも楽になることが見えてくるかもしれません。「コントロールできることに注力する!」ですね。

ご参考になれば幸いです!

3. おわりに

日々、皆さま悩みは尽きないものだと思います。

こちらのお悩み相談の募集は、毎月10~20日、採用されたお悩みについて、ご回答させていただいております。

これ以外にも、個別相談や体験セミナーも随時開催しています。お悩みをもっと深く話したい方や、これからのキャリアについて具体的なアドバイスが欲しい方は、ぜひお気軽にご参加ください。一緒に次のステップを考えていきましょう!

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