傷こそが光
〜傷を愛せるか
たとえ癒しがたい悲しみを抱いていても、傷がそこにあることを認め、受け入れ傷の周りをそっとなぞること、過去の傷から逃れられないとしても、それでも恥ずに傷とともにその後を生き続けること〜
宮地直子著 より。
人には人知れず抱えるものがある。
それを傷というか、トラウマというかは、その人の感性によるが、きっと誰しもが心の淵に儚げに存在する柔らかい何かがあると思う。
もしかしたら、誰にも見つけてもらいたくないもの
無力だった自分
誰かに言い返せなかった自分
情に流されてしまった愚かな自分
頑張っても認めてもらえず自分を責める幼き自分
他者にぶつけようと、誰かに謝ってもらおうと、きっとその傷はずっと残るかもしれない
だけど、その傷が目印として心にあるという事はで、そこからどれだけの光や力になっていただろう
その傷があったからこそ、強くなれたかもしれないし、その傷があったから、誰かに優しくできたかもしれない
その傷のおかげで、自分は生かされてきた
傷こそが、光。
著者の言う傷を愛せるかを私なりに考えてみました
何もできなくてもいい。
ただただ人間は強く優しい。
その傷を宝物にできた人が本当の幸せになるんだと思う。
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