《自由詩》底に沈んでゆくのが
2014年8月1日
底に沈んでゆくのが
好きなように見える
でもそうは言っても
もとより底で生まれ
そこに足がつかない
その為に沈むことが
己の足の裏に出会う
唯一の術だっただけ
そして本当は底には
辿り着くことがない
ことには気付いてた
変わりゆくことない
底を踏み歩むことは
不可能に見えるけど
この底が消えるのは
ないと確信してます
16行(1行9文字) 計144文字
某ゲームのリマスターが発売されたのは同年ですが、
その時に私は初めて謳い文句を知りました。
この詩を作った動機などは覚えていないのですが
(恐らく自虐や諦観によるものだと思います)、
ゲームへの焦りから始まる思い出が未だにスッと飛び出してくる
そういう不思議な詩になっていました。
2014年12月3日
どうして微笑むのか
そこに人が居るから
ここに寄りつく人は
誰も存在しないから
時間が動き始めると
多分それにつられて
頬も緩むのだろうか
馴染みの無い景色が
自ら訪ねて来るのは
螺子をどう巻くのか
忘れた時計のもとへ
教えに行くみたいで
そこには子供が居る
微笑むのは子供だけ
幼年期を微睡んでる
人って良いねという
言葉が出てきそうな
変調は過去のかけら
こちらも動機は分からないのですが、
某アニメに使われた言葉を用いたかったのだろうな
ということだけは分かります。
詩から思い出したこと。
これは結局なんだったんだろうか。
よそで話題にされてしまったかもしれない、と知らされることは、
今もどう関わればいいのか分からない問題であり、
私の中では、創作行為がストップするくらいショッキングな出来事ではあります。