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これが人事を困らせた私のビジョン(前編)
就活をすると必ず聞かれることがある。
「あなたのやりたいことは?」「あなたは弊社で何をしたい?」「あなたの将来の夢は?」
そう、「ビジョン」というもの。
私は今に至るまで10社の人事の方々とこれを面接で話してきました。
多分、ほかの就活生に比べたらエントリーしている数は少ない。業界も全部バラバラ。
でもこれだけはぶれさせずに、最後まで伝え続けてきた。
そこまでしてお偉いさん方に伝えたかった思い。
今日はこれについて書いてみようと思います。
と、言いつつもまだ自信を持ちきれてないので、一応記録用として、でも実現したらいいなという期待も込めて本気で書いてみる。
そして長くなる前提で進めるので、2回に分けて書いていきます。
いつ完結するかわからないけど…よかったら最後まで見てやってください!(なるべく早く投稿できるように頑張る)
1.「仕事=手段」という考え
これが私のビジョンを支えている考え、根っことなるものです。
ビジョンを語る上でこれは必要不可欠なことなので、まずはこの考えについて話そうと思います。
きっかけは一人のリクルーターの言葉でした。
就活真っ只中で、ISや説明会行ってもどこか上の空で、悶々としていた時期のこと。
その当時の私の状況と心境をこんな感じでした。
*
4年間、大学では演劇をどっぷり学んできた。
だからもちろん演劇に携われる職に就きたい、むしろ就かなければならないとさえ思っていた。
○団○季、○宝、ホ○プロ、劇場専任スタッフ、イベント会社、制作会社…
演劇に関われそうな全てのモノを探し、聞き、見てきた。
でもどれも納得いかない、本当にしたいことは別にある気がするというモヤモヤはずっと残っている。
そして気づく。
それは演劇に携われる職で新卒募集している所がほぼないという事実。
大体が中途で入った社員、派遣・契約社員でこの業界は成り立っているということを知り、演劇に携わることをあきらめようとしていた。
でも諦めきれない…自分が何したいのかわからない…
*
いや〜〜、就活生らしくモヤモヤイライラを抱えしっかり病んでました。
そんな気持ちを抱えたままリクルーターと面談を受けていた時に、急にこんなことを言われる。
「演劇を社会に活かせたらいいよね」
その言葉を聞いて、ストンと何かが心に落ちたのです。
私は”仕事”って生きていくためにあるものだと思っています。
だけど、この頃の私はどちらかというと
”仕事”=”結果”の方を重視していたところがありました。
何かを行い、世の中になにか結果を残せたときに初めて仕事をしたといえるのではないか???って。
でもこの言葉を聞いて、”仕事”=”手段”でもいいのだと気づきました。
演劇を社会に活かす。完全に盲点だった。
演劇は娯楽でしかない、と心のどこかでフワッあった固定概念が崩れました。
”作品が良かった、面白かった、役者が素敵だった”といった結果だけじゃなくて、”元気をもらえた、勇気がでた、明日も頑張ろうと思った”という
「何かの後押し」となるきっかけのような、そんな手段にもなりうる力が演劇にはあるのかもしれない。
(余談だけど、役者が夢を語る時に「人に夢や希望を与える俳優になりたいです!」といったことをよく聞く。でも本当は俳優も手段なのかなと思うんだよね。だから「人に夢や希望を持たせるきっかけとなるものを与える俳優になりたいです!」が正解なのかな、なんて思ったり)
なので演劇を仕事にするという”目的”にするのではなく、演劇を手段として得た結果を社会に活かす。
そしてこのようにして得た結果というものは何なのか、ということは後編に書こうと思います。
こんな風に仕事や演劇に対して考えが180度変わったことがきっかけとなり、やりたい仕事も将来のビジョンも明確に定まっていくのでした。
2.「食」の+αは∞大!?
とはいえ、好きな演劇を直接的に社会に活かすことは結構むずかしい。
例えば社会に対して訴える系の舞台があるとします。
脚本も演出も役者も素晴らしくて、面白く、メッセージ性もとてもある。混沌とした現代社会に光を与えられそうな文句なしの作品。
でも、それを観てくれる人はどれだけいるのか?
これが演劇の最大の弱点だと思っています。
こちらにも書いてますが、演劇は社会に認知されずらいジャンルです。
いくら素晴らしい作品でも観客がいなければ、社会に活かす以前に社会に目も向けてもらえません。(野外公演とかで強制的?に見せることもできるけどね)
しかし!
逆を言えば、この弱点さえ克服できちゃえば社会に対して演劇の影響力をかなり見せつけることができるとも思う。
演劇がもつ影響力やパワー、メッセージにはどんなに優秀な社長や著名な作家の言葉よりも心に響く!と私は信じてます。
これほどまでに強く演劇の可能性を信じてるのには、演劇が好きだからといった理由だけではもちろんありません。
それはどんな作品であれ、演劇は一番人の心を動かせることができるからという理由が根底にあるから。
映画、アニメ、漫画、絵画、本などすべての娯楽でももちろん心は動く。
でも生で、肌で、同空間で、リアルタイムで、五感使って、隣に座っている友だち・恋人・知らない誰かさんと、一緒にストーリや思いをどっぷり体感できて、何かを感じれるのは演劇にしかないのです。
でも今の社会の流れや変化、需要には見合ってはいないというのが現状。
だから演劇一本で社会に挑んではいけないのです。
なにか演劇に+αなるものをつけなければならない。
そこで思いついたのが「食」です。
その中でも「外食産業」に目をつけました。
でも現在コロナの件で、外食産業は衰退していくと言われています。
というか、そもそもベースとなる演劇なんてまさに三密…あかん…。
そういったビジネス的視点では将来性や利益は見込めないし、この+αの選択は間違っているかもしれません。
それでもコロナが終息するという未来を思うとこの選択は間違っていないのかなという希望もたしかにあるのです。ちゃんと需要はある、と。
「食」と「外食産業」を+αにする理由は3つあります。
①演劇と飲食店は構図が似ている
これに気づいたときビビビッと衝撃を受けました。
それは飲食店の人間関係や店の状態は舞台を作る時と似ているということ!
例えばこんな感じ。
≪人間関係≫
・バイト
=お客さんに良いサービス(=演技)を与える役者
・キッチン
=良いサービスの元ととなる料理(=台本)を考え、作る脚本家
・店長
⇒これらのサービスを最も良く提供してくれるバイト(=役者)を募集し、シフトを組む(=キャスティングする)演出家。かつ、予算や人件費などの管理もする制作。
≪状態≫
・机などの席=舞台美術
・店内の照明、音楽=舞台照明、音響
・バイトの服装=衣裳
など、すべてのものがイコールにできることが分かる。
まあちょっとこじつけ感はあるけど、見方を変えるだけで意外と共通点があることに気づけました。
またこのように類似性があるということは、双方のメリットを掛け合わせやすいということでもある。
この類似性はかなり大事にしていきたい点です。
②必ず対ヒトである
①を見てわかる通り、演劇にしろ飲食店にしろ必ず「客」という人々に対して何かを「提供」してることがわかる。
この対ヒトの関係が最大の魅力であり、就活の軸を考える上で大事にしていることでもありました。
対ヒトの魅力。
それは「おもてなし」への強いこだわりを感じられるところだと思います。
特に日本は高級料理店からファミレスまで、どんな業種の飲食店であっても「おもてなし精神」はどこでも誰でも持っている。
これほどまでに全日本国民が共通認識、かつ世界に誇れると思っているものを持ち合わせている外食産業は何か新しいビジネスをする上で、とても強いのではないかと思います。
でも昨今、IT化が進みオンラインやバーチャルの世界が今後主流になる未来は否めない。そして結果、対ヒトの世界がどんどんなくなっていくかもしれない。
だからこそ!
飲食店や演劇が「人」という最強の武器を捨ててはいけないと思うんです。
私たちがこの可能性を信じ続けて、終わらせちゃいけない。とすらも思う。
③食には絶大な需要がある
生活の基本は「衣食住」と言われています。
これさえあれば大抵死ぬことはない。
その中でも「食」は生きていく上で一番必要不可欠なものだと思います。
またこの3つの中でも一番バラエティに富んでいて、人を飽きさせない。
結果いつどの時代でも、みんなの食への関心が薄れることはないと思いました。
こんな風に常に私たちを楽しませて、満たしてくれる。
そういった意味ではある意味「食」もエンタメの一種であるのかもしれません。
そしてビジネス目線で見てみても間違いなく需要がある。
・市場がめちゃくちゃ広い
・顧客のターゲット層が幅広い
・「食」をビジネスにするためのノウハウもすでにたくさんある
などあげたらキリがないくらい、ビジネスがやりやすい分野でもあると思います。
特に飲食店は経営者の個性が強く出るし、消費者もそれを望んでいたりする。
よって、注目してもらえたりヒットする確率もあがる。食の需要、、、恐るべし、、、。
3.まとめ
今回はビジョンを考えるようになったきっかけ、そして演劇に+αにしていきたいものについて書いてみました。
次回は
・「演劇×食」で目指す目標とは
・具体的なビジネスモデルについて
の二本でお届けします☆
次回もまたみてくださいね!じゃんけんぽ…まで言ったらアウトだね、やめましょう。
ひとまず、この辺で。
あ、感想や意見等もいただけるとすっっっっごく嬉しいです…(小声)
最後まで見ていただきありがとうございました!
p.s. みかえる
お題「おすすめのお酒(銘柄)5選」