自社開発・受託開発・SESで向いている人と向いていない人
自社開発・受託開発、SESを経験した私の経験から、IT企業の区分別に向いている人と向いていない人をリスト化してみました
※個人の意見ですので必ずしも正しいわけではありません
まず、IT企業の区分がよくわからないという人もいらっしゃるかもしれないので簡単に解説します
区分の解説
自社開発
自社のサービスを持っており、社内でそのシステム開発も行っている企業
販売しているシステムの売り上げがそのまま会社の売り上げとなります
例) Microsoft, メルカリ
受託開発
クライアントの指示に沿ってオーダーメイドでシステムやソフトウェアを開発する企業で契約は請負契約となり納品義務があります
ソフトの納品に対しお金が発生します
例) リアルソフト、CIAS(100%受託開発と公表している企業を出しています)
SES
「システムエンジニアリングサービス(System Engineering Service)」の略で、クライアントに対して契約で定めた期間エンジニアの技術力や専門スキルを提供するサービスのことを指し、準委任契約が一般的で納品義務はありません
エンジニアの勤務時間(1人月140~180時間など)に対しお金が発生します
派遣と混同されがちですが、指揮命令権がどの企業にあるのかの違いがあります
SES: SES
派遣: クライアント
ちなみに準委任契約を結んでいるにも関わらずクライアントが直接作業者に指示を出すと一般的に偽装請負と呼ばれる法律違反となります
例) 富士ソフト、システナ
区分別の向いている人と向いていない人
ポジションなどで変わってくると思いますので下記の前提条件とします
所属企業とクライアントが法律を守っていること
設計や開発を行うエンジニアであること
自社開発企業
向いている人
パフォーマンスやコードの綺麗さなどシステムのクオリティを求める人
マーケティングなどシステム開発以外もやりたい人
自分から改善点を意見できる人
サービスの成長を見守りたい人
自社のサービスに興味や愛着が持てる人
システムをユーザー視点など客観視できる人
システムが売れないと売り上げが上がりませんので、開発の技術や知識、マーケティングなど売り上げを上げるための能力が重視されます
また、サービスに興味や愛着がないと苦痛に感じる方もいらっしゃいます
向いていない人
飽き性の人
→技術も案件もほとんど変わらないシステム開発だけしたい人
→システムをより良くする意見を求められることが多いため受け身の人
→他の区分と比べて振られたタスク以外にも仕事を探す能力
(改善点、マーケティングなど)を求められるため色々な技術を触りたい人
→使用技術が限定的なため
受託開発
向いている人
色々な言語に興味がある人
技術のキャッチアップが早い人
コミュニケーション能力(クライアントが求めている物を引き出す能力)に長けている人
クライアントが本当に必要としている機能と不要な機能を仕分けられる人
設計や開発が適切にでき早く終わる人
技術を限定している受託開発でない限りは色々な言語を使用している場合が多く、学習したことない言語の案件でもアサインされることが多いので、やったことがない言語でも拒否反応がなくキャッチアップや開発が早い人が重宝されがちです
向いていない人
特定の言語のみ使いたい人
→作成するものにあった言語を使用するため言語が変わることが多いプログラミングの勉強が嫌いな人
→使用する言語が限定的ではないので変わるたびに学習が必要となる完璧主義者
→クライアントの予算や納期などで諦めないといけない機能が出てくるマーケティングもしてみたい人
→受託開発は開発と保守のみでマーケティングはクライアントが行うためサービスの成長を見守りたい人
→エンドユーザーの声が自分のところに届かない・クライアントの依頼がないとシステムの改修もできない
SES
向いている人
自分がどこまでできるのかチャレンジしたい人
自分のスキルにどれだけの価値があるのか知りたい人
クライアントから責められても受け流せる人
同僚やクライアントとプライベートで関わりたくない人
やったことがないことでもそつなくこなせる人
技術がわからない人に対してもわかるように噛み砕いて説明できる人
エンジニア個人に対してお金が発生するため、自分の仕事の価値を金額で計りたい人、高みを目指したい人が向いています
ただ、人付き合いが限定的になるので行き詰まってしまっても周りに助けを求められるとは限らないため、クライアントに求められているスキルを周りの手助けがなかったとしても提供できる能力が求められます
また、所属企業やクライアントとのつながりが深くなりづらいのでプライベートでの人付き合いがしたくない人にぴったりです
クライアントにシステム開発の知識がなかったりなどで無茶振りされることが多いので、メンタルがやられないように受け流せる能力も必要です
向いていない人
完璧主義者の人
→納期や予算の関係でクオリティなどを諦めないといけないことがある自責思考の人
→勤務時間の上限が縛られる&納品義務がないので、遅れが出ても自分で解決できる範囲に限度があり、思い詰めるとメンタルがやられるプログラミングの勉強が嫌いな人
→案件によって必要なスキルが変わるのでキャッチアップが必要受け身の人
→クライアントにシステムの知識がないこともありエンジニアのスキルや技術を求めているので、何をしなければいけないのか自分で判断して動かないといけない自走できない人
→クライアントにスキルや技術を提供できないから仲のいい友達が欲しい人
→クライアントとの契約が終了すれば別のクライアントに派遣されますし、所属企業の人との繋がりもほとんどないため友達ができにくい
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