#324 敗戦とその後に感じた違和感

所属ラグビーサークルのこの日3試合目となる決勝トーナメント1回戦。
学生クラブラグビーの強豪であるくるみクラブとの一戦。
僕は2戦目の活躍が認められたのか先発にて出場となった。
試合開始早々、所属チームが攻め込むが相手ディフェンスの戻りが早く
決定的な攻撃にならなかった。
くるみクラブはとにかく良く走った。攻撃時も湧き上がるように味方をフォローしてボールを繋いできた。ディフェンスも全員でしっかり守ってきた。
所属チームは最初の攻撃以外は攻撃らしい攻撃をさせてもらえず、止められた。相手は確実にボールを繋いで、トライを重ねていった。
終わってみれば完封され、大差で敗戦。
くるみクラブは普段から良く練習し、良く走っていることが伺い知れた。
残念ながら決勝トーナメント1回戦敗退で終了となった。
所属チームの試合後、円陣になってみんなの前で主将が反省の弁を述べていた。
その時、後ろの方で僕の同期の1年生二人で試合とは関係ないことを笑いながら話していた。
僕と同じく試合に出ていた1年生の一人がその二人に対して、「ちゃんと話聞けよ!」と怒った。
試合に完敗した悔しさもあっただろうが、確かに僕もその二人の行動は目に余ったので怒った彼は間違っていないと思った。
同期から怒られた二人は「何もあんな言い方しなくても」と怒っていたのが
残念に思えた。
僕は監督や先輩が話している時に、他の誰かと話す事は有り得ないことだ。
もし、その様なことを見つかったら大変なことになる。
これまで歩んできた道の違いはあれど、試合に負けた事も悔しかったが
同期がこの様な振る舞いに反省しなかった事実も違和感を感じずにはいられなかった。
僕はこの日は何だかモヤモヤしたので、試合後の飲み会には参加せず帰宅した。今自分がいる環境で果たして目指しているラグビーキャリアを築けるのかと疑問を感じていた。
高校以来のトライを取ることが出来たにも関わらず、その喜びを吹き飛ばす位にどんよりした気持ちで家路へと着いた。
続く…

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