#42 キックオフ

花園第3グランドで前の試合が終わり、いよいよ母校の出番となった。
円陣を組み、気合いを入れ、いざグランド中央に整列。対戦校も同様に整列し、向き合う。
各チームの主将がレフリーの元に行き、コイントスで陣地を決める。
その結果、相手チームキックオフで試合開始となった。
レフリーがスタンバイし、試合開始の笛が鳴り響いた。同時に相手チームのキッカーが母校エリアにボールを蹴り込んだ。
熊本工業との対戦が決まってから、花園熊本県予選決勝を観て、相手を分析した。
その際に、特にマークする選手は2名挙げられていた。主将でパワフルな突進をするナンバーエイト永野選手と快速ウィング森田選手。(後に東芝府中のトライゲッターとして活躍)
この二人にボールを持たせない。ボールが渡ってしまった時は出来るだけ前でタックルし、前進を拒むという話チームにに行き届いていた。

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