#334 NZ式ラグビー・スクール開校
ニュージーランドでのラグビープログラムは「ブルースロバートソンのNZ式ラグビー・スクール」という名目だった。
初日、この活動の拠点となるオークランド・マリストラグビーフットボールクラブに行った。綺麗な芝のグランドが複数あり、立派なクラブハウスもある大きなクラブだった。
小学校に上がる前の子ども達から大人までたくさんのカテゴリーがあり、エンジョイレベルから代表レベルまでラグビーのグレードも多岐に渡っていた。
クラブのトップチームには現役のニュージーランド代表(オールブラックス)も多数在籍していた。
その様な選手たちも普通にクラブハウスやグランドにおり、気さくに挨拶してくれた。
このプログラムのヘッドコーチであるブルースロバートソンさんは世代別の世界ベストフィフティーンに選ばれるような名選手だったと聞いた。
ニュージーランドでは日本のプロ野球で言えば長嶋茂雄さんの様な存在だと言う事も聞いた。
コーチとしても確かな実績がある様で、このプログラムを受けられたのはとても幸運だった。
グランドで向き合ったブルースはとても穏やかで優しい感じの紳士だった。
現役時代はバックスプレイヤーだったが、身長が190cm近くある大きな方だった。
初日はプログラム参加者の個人的なテクニックやスキルを確認する為の練習が行われた。いわゆるグリッドトレーニングと言われるもので、4箇所のコーナで数人ずつ集まり、開始の合図と共にラグビーのスキル練習を行うものだ。パスから始まり、キック、ピックアップ、コンタクトなど次々と行われていった。
この練習は僕が高校生の時に、ニュージーランドから入ってきた練習メニューとして行われていたので馴染みがあった。
違ったのはバリエーションの豊富さだった。
次々と行われるバリエーション豊富なグリッドメニューに飽きることなく、集中して取り組めた。
午前中の練習時間はあっという間に過ぎていった。
朝方寒かったのが噓のように昼に近づくに連れ、半袖でも良いくらいに暖かくなっていった。
続く…