#365 再燃

早大体育会ラグビー部に入部する為、新人練への再チャレンジ。
その思いが日に日に高まっていった。
やはり現状では日本のシステムに乗り、ラグビー選手として高みを目指す事がベターと思った。2浪までして受かったこの大学のラグビー部入部という思いを初志貫徹したいという思いも強かった。
2月一杯で喫茶店のバイトも辞め、本格的なウェイトトレーニングを行う為
新しいジムへ見学しに行く。通常は認められない1カ月だけの入会をなんとか承諾して頂き、入会。
トレーナーの方に見てもらい、毎回ハードに追い込んだ。
友人Aに電話で一緒に新人練にチャレンジすることを伝えたところ、友人Aはとても喜んでくれた。
入学式前日にラグビー部の寮に電話し、ギリギリ受付してもらった昨年とは違い、早々にラグビー部寮に連絡。
練習開始前の説明会から参加することになった。
新しく入ったジムでのトレーニングは中々ハードだった。
中でもダンベルを担いで行うスクワットが一番きつかった。できなくなってもトレーナーの方の補助付きで限界ギリギリまで行う。
翌日、腿がパンパンで歩くのに苦労する位に追い込んだ。
3月末にラグビー部寮で入部説明会が行われた。
ラグビー寮の食堂で説明会が開催された。
寮の食堂は入部希望者で埋め尽くされていた。何とも言えない緊張感が部屋の中を埋め尽くしていた。
僕は友人Aと共に参加。入部希望者の中には前回の新人練で姿を見かけた者も数名いた。
いよいよ始まる新人練を前に、この中から入部できるのは限られた者だけに
ライバル意識というか対抗心みたいなものが緊張感を生み出しているのだろう。
怖い表情のラグビー部主務が食堂に姿を現し、説明会が開始。
出席を取った後、ラグビー部に関する心構えとどのような人材を求めているかの説明。そして新人練に関する詳細を主務が話した。
会の間、終始緊張感が途切れることなく、息が詰まりそうな空気感に包まれていた。
説明会が終わり、友人Aと寮を後にし今一度新人練への決意を固めた。
続く…

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