#21 罰
夏合宿前までは特別扱いを受けていたラグビー部一年生。
夏合宿以降、変わったことの中に
上級生の一年生に対する扱いもその一つだった。
一年生の誰かが何か粗相を犯した時、連帯責任として罰が与えられる様になった。
与えられた雑用がきちんとできていなかったり、先輩に対する態度が宜しくなかったり、練習態度が緩んでいると思われた時等々。
罰は二年生の一年生担当がボールを遠くに蹴って、一年生3〜4人ずつでそれを全力疾走で取りに行き、ボールを拾ったらボールを蹴った二年生のところまで、パスを繋いで全力疾走。
これを各グループ10〜15本行った。
練習後の疲れきった時に行われるので、心身共に疲弊した。
連帯責任なので、罰が与えられた原因とは直接関係ない一年生は不満を持ち、一年生間での空気が悪くなったりもした。
続く…