week49
月曜日。
「この人苦手かもしれない」と思う人には色んなタイプの人がいるけど、あるタイプの人に対してのその気持ちを分解すると、「こういうタイプの人は私みたいな人間が苦手だろうからどう対応したらいいのかわからなくて困るので苦手だ」という自意識の塊が出てきた。その解体作業もその結果も私しか知らないけど、ものすごい恥ずかしくなった。なんだこの塊は。そして仮定の話が多すぎる。相手に苦手だと思われてから対処すればいいだろう。案外上手く対処できるかもしれないだろう。先々のことを考えすぎだ。そして相手に失礼すぎる。
火曜日。
今年の目標がどれだけ達成されてるか見てみようと、手帳の長いこと見てないページを開いてみたら「休みの日は7時台に起きる」とあった。
8時台に起きるのが目標だと思ってた。達成できてると思ってた。
目標忘れてるようじゃだめか。目標は覚えておかないと。
忘れずに覚えてて、それに向かって日々努力するから達成できるものぞ、目標は。
あとウエストの目標数値も忘れてた。あと1カ月足らずで5センチ痩せねばならない。むりめ。
金曜日。
著名人が亡くなって多くの人が悲しんでいるのを最近よく見るようになった。
多くの人がショックを受けて深い悲しみの中にいるのを見ると、誰からも愛されない人は死後誰かをこんなふうに悲しませることもないから、それはそれでいいのではないかとか思えてきてしまう。
そんな単純な話ではないと思うけど、それほど大切な人偉大な人の死は喪失感がすごい。
土曜日。
ボディクリームのボトルが足の薬指に落ちて来た激痛で「いぃっっっ!」と叫んでしまった。
久しぶりに自分の心からの叫びを聞いた。
誰に遠慮するわけでもなく、空気を読むでもない、自分の思考に邪魔されるわけでもない、純度100で産地直送感のある叫び。
感情って知らず知らずのうちに加工してしまって、何が本当で何が後から作られたものなのかわからなくなる。