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OKRをゼロから作ってみた(作成編)

はじめに


私は前職で働いていた際に、15名程度の組織でOKRの導入に携わりました。正直、どこかで聞いたことあるかも?くらいの知識だったところからのスタートで、結構大変でしたが、結論導入して良かったと個人的には思っています。せっかく大変かつ貴重な経験をさせてもらったので、この経験を残しておこうと思い、この記事を書くことにしました。


この記事を読んで頂くと


・なぜKPIではなくOKRなのか
・ゼロからOKRを作る時になにをしたか
・OKR作成時の注意点
・もう一度最初に戻れるなら何をするか


ということがわかって頂けるかなと思います。


実際OKRは作るまでも大変ながら、運用も大変かつ重要です。長くなりそうなので、この記事ではOKR作成までを書き、運用は別の記事で書くことにします。


なぜKPIではなくOKRなのか?

私は人材紹介会社の営業職だったのですが、これまで営業組織ではずっとKPIマネジメントを行ってきましたが、KPIの限界を感じていました。


①KPIを設定するのが正直難しい。

KGIは1つにできますが、それを達成するには複数の要因がからみ、KPIではなくただの数値管理になってしまうことがありました。


②KPIと連呼するあまり、KPIを達成する手段が目的化してしまう。

ただ目の前の数字を追うことにフォーカスしてしまい、これって意味あるんだっけ状態になりつつありました。本質とずれてしまい、どこに向かっているのかわからなくなってきた感じです。


そこででてきたOKRとは何者か


簡単に言うと、わくわくする目標があれば、人間がんばれるよね!ということです。
定量が大事と言われるこの世の中で、あえて目標は定性的に設定するというのがこのOKR。
KPIマネジメントに限界を感じていたことと、ちょうど組織をホラクラシーに変えようという流れから、このOKRを導入することになりました。

OKRとは「Objectives and Key Results」の略であり、簡単に言うと

Objectives=達成すべき目標

Key Results=目標達成のために重要な成果

これらが以下のように上位の関係になっているものです。

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出典:OKRとは?KPIやMBOとは違う目標管理方法

つまりKRが達成されればその上位のOも達成されるよね、という考え方です。

KPIでは個人の数字にフォーカスされがちですが、OKRであれば個人と会社のつながりを意識することができ自分の位置を確認できることに加え、優先順位の高いもの(KR)をしっかり見定めることができるのがメリットです。

ここでポイントはOKRやるからKPIはいらない、ではなく併用であること。
営業組織である以上、KPIのマネジメントは必要にはなってくる。ただKPIだけではできないところをOKRに補完してもらおうという考え方です。


ゼロからOKRを作るときに何をしたか


①とにかく調べる
本を読む、参考資料を読む。


②1回作ってみる
一番大きな事業部のOKRから考えてみることに。Objectiveは難しいのでまずはKey Resultから。たたきを作ってチームメンバーで相談した感じでした。


③各チームへの落とし込み
初めてだったので、チームのOKRは割と少人数で決めました。


④各メンバーへの教育と落とし込み
各メンバーに自分自身で作ってもらいたかったので、まずはなぜOKRをやるのか、 OKRとは何なのかを朝会で説明したりした。あとはOKRを作る時の注意点もまとめて提供。
個人のOKRを作るときは、メンバーと人事がディスカッションしながら進め、最後にマネージャーがチェックする感じ。


OKR作成時の注意点


・定性と定量をごちゃごちゃにしない

Oは定性で、 KRは定量。
定性とは、抽象度の高いものであり、ここに数字は入らない。
定量は逆に数字で測れるもの。どれくらい達成できたのかが数字でわからないといけない。

・Oをワクワクするものに

朝ベッドから飛び起きて仕事したくなるくらい、ワクワクするものをOに設定する。エンターテイメント性を入れたり、かっこいい言葉にするのもよし。

・センターピンを理解する

ひとつを解決したらみんな解決するような、ボーリングのセンターピンのようなものを自分の業務の中で探す。
それが自分のKRになる。

・粒度を合わせる

OにはOの、KRにはKRの粒度=どれくらいの抽象度もしくは具体度なのか、があるので、これを合わせることを意識する。
例えばKRがto doリストのようなものにならないように気をつける。

・つながりを意識する

OKRは会社→部署→チーム→個人とつながっているものであることを意識する。
さらに個人同士も大きな目標に向かってつながっているので、周りの人のOKRとのつながりや棲み分けも意識する。


もう一度最初に戻れるなら何をするか


今思うと、メンバーへの教育は全然足りなかったと思います。

いきなりOKRと言われてもは、なにそれ?みたいに思ってた人はいたと思うし、何回も繰り返し必要性やそもそも何なのかという説明をすべきだったと思う。結果として運用の方にも課題が残っているのはここが不十分だったからかなと。
1回目に少人数で相談したときからすでに、各メンバーのOKRの理解度にばらつきがあり、本当はここを合わせてから相談した方が良かったです。


またとりあえず作ってみようと動き出しましたが、やはり運用のこともうちょっと事前に考えられてたらよかったかもしれません。
結局作ったはいいですが、どう運用していくかの方がより大事だと今になって思います。
ということで運用編も書くのでぜひ読んでください!

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