疑・卵巣がん日記⑮
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入院9日目
2014年2月27日。
手術から6日。
診察の日。
抜鈎(ばっこう)といって、傷口を止めていた大きいホチキスの針のようなものを外した。
こちらも特に痛みはなし。
ただ、力を入れると傷口が開くのではないかという恐怖感がすごい。
内診もやっていただき問題ないということで、翌日の退院が決まる。
この時点で病理検査の結果はまだ出ていなかったため、「退院後に聞きに来てください。」と言われる。
夕方。
お見舞いに来ていた彼が、帰宅するため病室を出た数秒後。
看護師さんが部屋に飛び込んできて「彼氏さん帰っちゃいました?病理の結果が出たんですけど!」と。
急いで電話をして呼び戻す。
小さい会議室のようなところへ案内され、以下のような説明をされる。
・腫瘍は粘液性境界悪性腫瘍というものだった
・良性ではないが、がんでもない
・治療はこれで終了
・子宮とひだり付属器は残せる
・10年間は再発チェックが必要
・再発率は低く5%以下
・もし再発しても境界悪性腫瘍(左卵巣)であることがほとんど
心なしか担当医の表情が穏やかに感じられた。
説明された部屋を出て、数歩歩いたところで膝から崩れ落ちて泣く。
安堵感が大爆発した。
彼に引きずられて病室へ戻る。
スマホを持ち出して談話室へ行き、母に電話。
「がんじゃなかった!」と伝えると、母も泣いていた。
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