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捨て活の目覚め

ものが多い家

家で過ごす時間がたまらなく大好きです。
外出自粛要請がご褒美に感じたレベルです。
そのくらい家が好きです。

以前は家にいても落ち着かないことが多く、休日も家にいることはほとんどありませんでした。


まだ実家にいた頃。
中学生の頃まで暮らしていたのは4LDKの一軒家でした。
幼少期は楽しく生活していた家ですが、年頃になってあることに気づきます。
わたしの家、汚い。
お友達の家はこんなに汚くない。
リビング(というか茶の間)にあった飾り棚の上はなんだかよくわからいものが雑多に重ねられ、たまに雪崩を起こしている。
サイドテーブルにはお菓子の空き缶が置いてあって、その中はガラクタとしか思えないものがぎっしり。
台所の床は常にペタペタしていて、素足では歩けない。
客間は使わなくなった家具や日用品で溢れ、全く機能していない。
その客間にあるものを触ると手が黒く汚れる。
とにかくものが多くて埃っぽい、汚い倉庫のような家でした。

その後、両親の離婚をきっかけに築40年程の古く狭いアパートで暮らし始めます。
もとの一軒家からむりやり持ち込んだ大きい家具で四方を覆われ、圧迫感に押しつぶされそうになりながら生活していました。
家具の前に家具がある、本当にそんな状態であきらかに容量オーバー。
さらに母には特価で販売されている日用品を買い込む癖があり、余裕で限界突破してくる。
わたしの部屋は北側で日が当たらず、ジメジメしていてカビ臭い。

そんな家で約10年暮らし、20代半ばで実家を出ました。


ものが少ない家の快適さ

実家を出て暮らし始めたのは、築14年の2DKのアパートでした。
和室だった部屋が洋室にリフォームされていて、キッチンにカウンター付き。
日当たりが良くて、気持ちが明るくなるような家でした。

引越しは軽ワゴンのマイカーを使って、2往復分の荷物のみ実家から運び込みました。
必要なものしかない家での暮らしはとても快適で、ものが多い空間が苦手だということに初めて気がつきました。
2年程しか暮らしていない家ですが、ようやく人間らしい生活ができるようになった場所だったと思います。

さらに別の家で1年程暮らし、その後に今の家での生活が始まります。


実家が反面教師に

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現在暮らしているのは築25年の2Kのマンションです。
部屋探しをしていた当時はとても人気の物件で、内見ができないまま決めた部屋でしたがとても気に入っています。
唯一の不満は洗面脱衣所がないことくらいでしょうか。
だけどそんなことも見逃せるくらいにお気に入りの家です。

この家で暮らして10年程経ちますが、実家での生活をよく思い出します。
あのときに比べたら、今の生活は夢みたいだ。
もう絶対にあんな生活はしたくない。
そんな思いから「断捨離」や「シンプリスト」というものを意識するようになり、少しずつ家の中を整えているところです。

断捨離や捨て活は「終活」にも繋がると思っていて。
わたしは子供を持たないつもりなので、よりしっかりやっておきたいなと。
兄夫婦と共に広い家に越したのに、未だにもので溢れた足の踏み場のない部屋で過ごす母を見て尚更そう思うわけです。

どこで耳にしたのか目にしたのかも覚えていませんが、「死んだらなにも持っていけない」という言葉が座右の銘になりつつあります。

大好きな家での暮らしがより快適になるよう、本当に必要なものだけを見極めていきたいです。

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