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ゆいとケーキ(200字ノベル)

沢山のケーキが並べらたショーウィンドウを前に、ゆいはお鼻を潰すほどどれにしようか思案中。その中で飛びっきりのケーキを見つけた。
「パパあれがいい!」
「どれどれ?」
父親はゆいの指さすケーキを見てしばし言葉を失った。
「…ゆいにはちょっと早い」
「何でー!あれがいいー!」
駄々こねゆいが指差す先にはメレンゲドールの花嫁さん。父親は苦笑いした。

いつかこのケーキを買う日も来るのか、と思いながら。


#小説

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