鼻歌(200字ノベル) 猪野いのり 2016年1月13日 22:15 今日も愉快な鼻歌が浴室から聞こえてくる。 同棲もせずに結婚してから初めて暮らし始めた私たち。不安がなかったかと言えば嘘になるが、優しい時間が流れるこの空間が大好きだ。カチャカチャと鳴る私の食器洗いのリズムを、彼の鼻歌に合わせるのが密かにブーム中。 「あなたも浴室で一緒に歌っちゃう?」そう聞いたらお腹の中から、ポコポコと可愛らしい返事が聞こえた。 #小説 ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #小説 #超短編