記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

映画「ショウタイムセブン」の舞台挨拶を観て

本日2025年2月8日、有楽町の丸の内ピカデリーで開催された映画「ショウタイムセブン」の公開記念舞台挨拶と映画作品を観てきました。爆弾犯との命がけの交渉に挑むニュースキャスターを描くサスペンスです。舞台挨拶には、渡辺一貴監督、主演の阿部寛さん、共演の竜星涼さん、生見愛瑠さん、錦戸亮さんが登壇しました。

丸の内ピカデリーにて

主演の阿部寛さんは、過去に出演したドラマに名作が多く「TRICK」「結婚できない男」「ドラゴン桜」「下町ロケット」「VIVANT」等々。世代が近いこともありますが私はドラマ「結婚できない男」が好きで、ドラマのDVD-BOXまで購入するくらいでした。元々はメンズノンノのモデルからスタートして、俳優になっていたこともあり、当初は演技も下手で喋れば活舌も悪く苦労された印象があります。浮いた話もなく、真面目に俳優として真摯に取り組んできたのではないかと想像します。好きな俳優の一人です。本作ではファンであるPerfumeが作品に登場すると宣伝されていたこともあり映画を観たいと思いました。それでせっかく観るなら舞台挨拶もと思い、有楽町まで足を運びました。

舞台挨拶が開始して、監督と俳優が登壇して並ぶと第一印象は背が高い!と思いました。調べたら、阿部寛さん189cm、竜星涼さん183㎝、生見愛瑠さん165㎝でした。俳優さんは、皆さん、スタイルがよく、特に竜星涼さんは顔が小さく、脚が長いと感じました。紅一点の生見愛瑠さんもスタイルよく綺麗だなと思いました。

舞台挨拶のインタビューの中で、若い頃にアナウンス学校に通っていたことがあり、そこでは高い声でしゃべらないといけないと教えられたそうで、自身の声はとても低音なので、これは難しい作品がきたなということを話されていました。難しい役と認識しつつもそれに取り組む姿勢はさすが阿部寛さんと思いました。竜星涼さん、生見愛瑠さんの話の中で、阿部寛さんがセリフをほぼ完璧に覚えてきており、緊張感があったみたいです。
「結婚できない男」ファンだった私からすると、聞き取りづらいくらいが自然でしたので、劇中、アナウンサーを意識した高い声の喋りだったのか聞こえづらいということはありませんでした。また、阿部寛さんの演技は大きな声を出してアクションも大きく圧巻で、顔面がアップになっても違和感を感じませんでした。それだけ作品に自分が引き込まれたのかなと思います。

フライヤー表紙
フライヤー裏
フライヤー見開き

映画が公開されるまで犯人役は秘密でしたが、先日から公開となり錦戸亮さんであることが分かりました。錦戸亮さんは、喋りが流暢で話も面白くオーラがありました。今回の主役は阿部寛さんですが、錦戸亮さんの犯人役が重要な役回りでした。映画終盤まで声だけの出演でしたが、犯人役としての錦戸亮さんの存在感は素晴らしかったです。
重要な役でありながら、映画公開まで宣伝映像やポスター等に名前も顔も出ないことは違和感があった模様でした。確かに映画のフライヤーにも錦戸亮さんの名前は登場してません。
また、映画内の番組スタジオとは別のスタジオで撮影に参加していたそうで、さらに撮影中も距離を縮めてはいけないと言われており、話をしたいのに話ができなかったそうです。阿部寛さんが、セリフの読み合わせで錦戸亮さんは別の場所にいるのに参加してくれたので感覚がつかめて助かったみたいな話をされて、やっと同じ場にいれると笑って話していたのが印象的でした。
(間違えいたらすみません)

劇中の竜星涼さんは、ショウタイムセブンという番組の阿部寛の後任のアナウンサーですが、阿部寛さん演じる折本アナウンサーに失望していた立場を演じていました。後から考えると舞台挨拶で明るく阿部寛さんと錦戸亮さんに話かけている感じが面白く感じます。錦戸亮さんと竜星涼さんは、久しぶりの共演だったみたいですが、互いに久しぶりという感じがしないと言っており、近しい関係であることが伺え微笑ましかったです。

生見愛瑠さんは、ベテラン俳優陣を前に若いからか「勉強になる」という言葉を繰り返し、劇中の役柄も若いアナウンサーの役回りで笑顔となる場面がなかったこともありますが、表情がちょっと硬い印象でした。笑顔になると可愛いので、そういう役回りで今後の活躍を期待したいです。

今回のショウタイムセブンは、2013年製作の韓国映画「テロ,ライブ」を原作に渡辺一貴監督が脚本をリメイクしたそうです。渡辺一貴監督が、声だけの出演で阿部さんに負けない役者を考え錦戸亮さんを起用したことの話は印象的でした。

最後まで緊張シーンの連続であっという間でした。最後に犯人が登場し、折本アナウンサーから過去の秘密が暴露されることになるのですが、最後に折本アナウンサーがどうするべきか「ザ・世論調査」で視聴者に選択肢を求められます。その結果を劇中では示さず、海外でのテロ・ニュース速報とエンディングにPerfumeの曲「Human Factory -電造人間-」がPerfume本人達とともに披露されます。この結論、どういう意味なのか、考えさせられました。

これだけの事件が起きていてもニュース速報では他国のテロがニュース速報で流されるという無関心への風刺なのかなと思いました。最後にPerfumeを登場させた理由が、正直、分からなかったのですが、「私は飼い猫」という歌詞にあるように劇中の過去の番組放送を止めた政治と会社の圧力に対する風刺を表する主題歌のアーティストとして登場させたのかなと想像しました。韓国の原作映画ではテレビ局は爆破されるみたいですが、本作のように想像くださいというエンディングは日本人らしいと思いました。




いいなと思ったら応援しよう!