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もっとやりたいんだけど、やれてないゲーム。そして、「ルドウイーク戦が私のエンディングだ」と決めたBloodborne

 初めに書き記しておく。
 当記事は有料記事になっているが、タイトルの「もっとやりたいんだけど、やれてないゲーム」としての本題は、無料部分で全部終わっている。お金を支払わなくても読めるので安心してほしい。

 有料になっているのは、タイトルにもある「Bloodborne」というゲームの、DLCボスのネタバレ部分。そのDLCボス戦の感想部分だけだ。
 当該ゲームもネタバレになっていない部分は無料で読めるので、気軽に読み進めていってほしい。


もっとやりたいんだけど、やれてないゲーム

 年末年始の休暇に備えて、PS5に幾つかのゲームを再ダウンロードした。

 FF16、ホグワーツ・レガシー、それからBloodborne。
 どれもこれも「もっとやりたいんだけど、やれてない」ゲームだ。

 Steamのウィンターセールでいくつかゲームを買ったし、個人的に「冬にしかやらない」と決めているゲームもあるし、多分やるかやらないかで行ったら、やらないと思う。

 でもなんとなく、この珍しく日数の多い年末年始の連休に、ふと気持ちがそのゲームに向くかもしれないと思ったのだ。
 ふと気持ちが向いた時、迷いなくゲームの世界に入れるように、ダウンロードをして準備をした次第だ。

FINAL FANTASY 16

 PS5版での初リリースから1年半。今秋にはPC版も発売されたFF16は、主人公達があまりにも過酷な運命の中に閉じ込められる、はっきり言って重い物語のゲームだ。

 ゲームシステムはアクションRPG。
 物語が動く重大なシーンは一本道ダンジョンのような作りをしていて、道を進みながら雑魚やボスを倒して進んでいく。
 ある程度物語が進むとフィールドが開放され、サブクエもちょこちょこ出てくるし、収集要素も現れる。
 最初は「これ一本道かぁ、つまらなさそうなゲームだなぁ」と思ったけど、逆にこの構成が「物語とバトル」に意識を集中できてすごく良かった。
 アクションが苦手な人用の補助アイテムも充実しており、「アクションゲームはじめて」という人のクリア報告もめちゃくちゃたくさん上がっている。一本道ダンジョンも含めて、「誰でも挑戦して楽しくクリアできるように」という配慮があるゲームだ。
 もちろん、腕に自信があるのなら補助アイテムを使用しなければいい。(私は見栄張って補助を使わなかったためだいぶ死んだが、それでも無事クリアできた)

 FF16は発売日に有休合わせて4連休を取り、その4日目最終日夕方に無事クリアした。当時まだクリアトロフィー取得率0.5%だった。物語が気になりすぎて、サブクエをほとんどすっ飛ばし、主人公クライヴ達と一緒に無我夢中で駆け抜けた。
 2周目をやるつもりだったが、物語に引き込まれすぎて、「サブクエストを経験しなかったメインストーリー」という1周目の道筋と自分の感想/感覚が大事過ぎて、未だそれができていない。

 ただ、最近鉄拳でコラボが始まって、楽しげな格好をしているクライヴを見て、なんとなく会いたくなったのだ。
 会いたくなったけど、まだ本編を改めて進める覚悟はできていない。連休中に「よし」と思ったら、2周目を始めようと思う。


ホグワーツ・レガシー

 ご存知「ハリー・ポッター・シリーズ」を舞台とする、オープンワールドのアクションRPGだ。

 圧巻のホグワーツ再現がこのゲーム最大の特徴だろうと思う。
 映画に出てきた重厚な城を駆け回ることができる。城のあちこちにいろんなクエスト、仕掛け、謎解き要素があって、「メインストーリーは気になるけど、そもそもこのナゾナゾが気になりすぎる!」が多発する。いや多発どころではない。常時である。
 ハリー・ポッター未読のゲーム友達までこのホグワーツの造形の虜になり、壁紙や柱を見て回り、階段を登っては下って建物を楽しみ、いつの間にか謎や宝箱探しに熱中していた。
 未読の人をも虜にするホグワーツ城。あまりにもすごいゲームだ。

 もちろんメインストーリーも面白かった。ハリー達の遥か前の時代、ホグワーツで起こった大きな事件。主人公としてその事件の只中を駆け抜ける。
 演出はさすが大本が映画会社なだけあって、カットシーンの豪華さやカメラワークは、まさしく「自分で動かして体験する映画」なのだ。
 城の探索も面白いし無限に時間を取られるのは確かでまったく飽きないのだが、ちょっと気が向いたらメインストーリーも進めてみてほしい。そっちはそっちですごく「映画!」で続きが気になるのだ。

 実はラスボスまで倒したのだがクリアできていない。
 なんのこっちゃという話なのだが、これはこのゲームのシステムが関係している。

 このゲームのメインクエストは、主人公のレベルでクエスト受注が開放される。「レベル5になったらこのメインクエストが開始できますよ」「次のメインクエストはレベル6になったらですよ」という感じだ。
 私はメインクエストが面白くて、特に後半は前のめり気味で進めてしまった。ラスボスは苦戦しつつ無事倒せたのだが、エンディングに続く最後のメインクエストの受注レベルまであと3だか5だかレベル上げしなくちゃいけなくなったのである。
 ちょっとそこで「あー! だるい!」となってしまったのだ。そのままの勢いでサブクエ消化して一気にレベル上げしてしまえばよかった。今や操作方法も忘れている。お手上げである。

 なので、連休を気に一気に進めてしまうか、もしくはいっそニューゲームしようかなと思ったのだ。
 ホグワーツは生徒が所属する寮が4つある。私はレイブンクローで始めた。他の寮も気になっているので、いっそニューゲームしちゃう? と揺れている。
 連休中やる気になったらちょっとやり直してみようと思う。


Bloodbone

 フロム・ソフトウェアの傑作。PS4独占(PS5でも遊べる)のアクションRPGだ。
 死にゲーのレベルの高さ(出来という意味でも、難しいという意味でも……)で評判のフロム製ということで、これも難しいゲームである。

 私はぬるいゲーマーなので正直フロムゲーが苦手だ。買いはするのだがクリアできないゲームばかりだった。デモンズソウルだのダークソウルシリーズだの、買ったはいいけど序盤で詰んだゲームばかりである。
 多分私の長年のゲームプレイの「癖」と相性が悪いのもある。私はアクションゲームでは敵の攻撃を避けがちで、盾で受ける、パリィする(武器で敵の攻撃を弾く)ということがまったくできない。デモンズやダクソは避けるより盾で受けた方が楽になる敵が多々いるのだが、それがどうしても出来なかったのである。つい避けちゃう。避けちゃって避けきれず死んじゃう。そして詰んじゃって積んじゃうのだ。

 ただこのBlood borneはそこが違った。盾アイテムはほとんど存在せず、「避けるかパリィするか」の二択前提で敵の攻撃が構築されている印象がある。
 つまり、避けるしか出来ない私でも、そこそこ良い戦いができるのだ。

 ゲームの雰囲気はホラー寄りで、ホラゲ絶対無理勢の私にとってはダクソより鬼門的なゲームなのだが、実は買う前に「絶対やらないだろ」と高を括ってプレイ動画を山程見ていたので、むしろそれが良かった。「怖いボス」「怖い演出」を既に知っているので、大量かつエグい場所にいる雑魚や、ボスとの戦いに集中できたのである。
 プレイ動画を見たからといって自分がボスにすぐ対応できるわけでもないので、既に敵の攻撃を知っていても関係なく死にまくり、チャレンジし続けて最終的に攻め勝つ楽しさも味わえた。

 それでもまだ未クリアだ。
 とあるボス戦があまりにも難しく、そしてあまりにも楽しかったからだ。
 あまりにも楽しすぎて、「このボスが私のラスボスでいい」とコントローラーを置いてしまった。

 前述した理由で、「もしかしたら連休中に進めるかもしれない」と再ダウンロードしたけれど、一応したけれど、たぶんやらないと思う。やったとしてもきっとニューゲームして序盤を触る程度で落ち着くだろう。
 それくらい、あまりにも醜く、そして美しい、忘れられない戦いを経験した。
 あれ以上に誇らしい体験はできないだろう。Bloodborneでも、他のゲームでもだ。そう確信してしまったボスがいたのだ。

 DLC「The Old Hunters」の最初のボス、ルドウイークである。

【有料】「ルドウイーク戦が私のエンディングだ」と決めたBloodborne

 このゲームのDLCは突入想定が「クリア後」と聞いていたので、ラスボス直前まで本編を進めてからDLCエリアに入った。
 雑魚敵からして強い上に配置が嫌らしく、這々の体で逃げ帰ることもしばしば。それでも諦めずにジワジワと進め続け、とうとう出会ったのが最初のボス、ルドウイークだった。

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