元気でなくても楽しく過ごそう

数年ぶりに会えた知人から、改めてメッセージをもらった。「元気な時は少ないかもしれないけれど、楽しく過ごそうね」といった言葉があった。知人も、私も、元気な時のほうが珍しいかもしれない。それはもともとでもあるし、残念ながら加齢の影響もあるのだろう。なかなか大変な年齢になってきたわけである。だが、その知人と、そんな歳になっても会えるご縁が続いたことは、嬉しいことだと思う。

元気がないと、楽しむ気持ちも持ち続けにくい。苦しみや痛みのさなかに笑うのはしんどい。それでも「楽しんでいこう」という気持ちを、ちょっとでもいいので手放さないでいたい……と書いてはいるものの、無理だよと思ってもいる。苦痛を笑い飛ばせるようになるのは、元気が出てきてからのことだ。

元気をすっかり失ってしまう前の、まだ元気があるうちに「それでも楽しく過ごしたい」と希望しておこう。その希望がどこまで役に立ってくれるかはわからないが、表明しておいたほうが覚えていられそうではないか。「元気？」「元気ではないね」「でもまた会えたね」なんて会話を、笑ってできることを願って。