再現性の高い複業づくり 24.10.21-27
土日で帰省して母とともに親戚の対応などをして、日曜日の深夜に夫とともに車で釜石へ戻る。寝不足の眠気とともに新しい週がスタート。また次の土日は祖母の葬儀で帰省することに。
地域おこし協力隊セミナー「複数のなりわいで地域で生きる」
今週のクライマックスは木曜日。岩手県内で活動する地域おこし協力隊向けの出口戦略セミナー。
私自身も地方で副業のフリーランスとして経験を重ねる中で、“複業フリーランス”が地方での働き方を幅を広げるものだと思っていて、それがひいてはU ターンなどにもつながると思っているので、もっと浸透させたい。
一方で、「●●さんさんだから(複業で)生活できるんでしょう」と属人的な素養が大きいと思われがちなところがある。
もっと複業人口が増えれば多くのモデルが生まれて、さらに浸透していくだろう。そんなわけで、このセミナーには力が入っていたのだ。
自分自身でテーマを設定し、講師も自分でやること決めた。8月ぐらいから、広く副業や複業についての本をKindle で読み漁り、プロテアンキャリアや持続可能なキャリアに関する本を再読して、120分の講義とワークの設計を考えた。この今年の夏の終わりから秋にかけて結構なリソースをかけてきたセミナーだ。
研修はいつも試行錯誤の繰り返し
実は、私たちのいわて地域おこし協力隊ネットワークという団体では、県からの委託事業として地域おこし協力隊の研修を運営していて、昨年・一昨年も「出口戦略セミナー」という企画自体は実施していた。(私がキャリアプラン全般をテーマにレクチャーとワークを担当した年もあった)
これまでの実績だと、同じ出口戦略セミナーのうち、もうひとつの「起業編」に比べて「キャリア編」も参加者が少ないという課題感もあり、今回は「キャリア編」と銘打つのをやめて「複数のなりわいを作る」というテーマに切り替えたという経緯があった。
結論から言うと参加者は増えたものの、私が勝手にこのテーマのニーズはあると踏んでいた割に少なめだった。
複業のニーズ自体が私が思ったほど多くないのか、セミナーで学ぶものだと思われていないのか、周知不足か。まだ分析できていないが、今回手間をかけて講座内容を考えて課題も見えてきたので、このテーマの講座は別の場面でもやっていきたいと思う。
予算とコストを考える
視点を変えても、今回はセミナーには色々反省があった。セミナーの企画は、開催に至るまでにいくつかの業務がある。
テーマと構成運営方法の決定
タイムスケジュールの決定
講師との調整
募集要項の作成
参加者募集に向けての発信
参加者の管理
当日進行台本作成
役割分担の決定
受付
当日運営
アンケート回収
報告業務
などなど……。
今回は、懇親会の領収書発行などの細かいところとオンライン配信は、一緒に団体を運営するTさんとSさんに任せて、それ以外は自分の方でやることに決めていた。
これは、予算規模を考えた時にそのほうがコスト削減になるということと、研修運営で自分が捌き切れる業務ボリュームをきちんと把握したかったから。
結果的にはオンライン配信もやる場合は、細部がきちんと詰まっていないと運営側が苦労することが身に沁みて分かった。いつもTさんがものすごく緻密な台本を作っていて、「そこまでやる必要ある?」と思っていたが、ハイブリッドの場合は必要なことが分かった。
現地だけなら自分のその場の判断ってなんとなく回っていくものも、オンラインではそうもいかないこともある。
その他の仕事
この研修について考え資料を作りつつ、
地域おこし協力隊の面談業務
webメディア用取材
森林組合の関係人口拡大コーディネート
記者会見取材(後学のため)
といったバラエティに富んだ仕事の機会をいただいた。
毎年秋はいそがしいな。