複業、キャリアや経営を考える 25.1.6-13
5日までは帰省や両親を温泉に連れて行くなどして正月休暇。今年は、1月6日に仕事始め。週1回のキャリアコンサルティング業務のほかは、年を越した原稿を書きつつ、久々に会う人たちとのランチミーティングなど、良い感じに始動できた。
小学生とゲームの話
岩手は、まだ小中学校の冬休み期間。キャリアコンサルティング業務の職場にスタッフが小1の息子さんを連れて来ていたので、空いた時間に戯れる。流行っているゲームやゲーム実況な未知のワードがたくさん出てきて、それらを逐一、googleで検索して見せてもらう。
自分と同じ地域に生きている人の頭の中には自分が全く知らない世界が広がっているのだということを実感する。昔から世の中というものは、そうだったと思うけれど、インターネットというもう一つの世界が構築されたことでますますパラレルワールド感は強化されているだろうなと感じる。
複業の勉強会 作戦会議
昨年、会議の場で久々に会った女性とランチミーティング。
複業/パラレルワークについて一緒に勉強会をやろうやろうという相談。普段接していることは違う人と何かを始めるというのはちょっとしたワクワク感があって楽しい。
和の膳みや川さんでランチをしつつ、彼女から周囲の人たちから複業に対してネガティブな印象を持たれがちだという悩み?を聞き、それが地方においての働き方に対する認知の実情なんだろうなと再確認。
私の場合、周りも自分も複業が当たり前という界隈に生息しているので、結構それが社会の常識かのように勘違いしてしまいがちだけれど、自分の立ち位置が多分社会の端っこなんだろう。そんなあたりもざっくばらんに話せる会にしたら面白いかも。平日夜開催予定なので、興味のある方はぜひお問合せを。
岩泉純木家具倒産と林業
今週は、岩泉純木家具という岩手県内の各メーカーさんが倒産という衝撃的なニュースが。
岩泉町は広葉樹が資源が豊富で、純木家具さんは岩手県内の広葉樹を中心に手作りの家具を作ってきたメーカーだった。
広葉樹資源の価格高騰、つまり仕入れコストの増大や台風被害など、さまざまな要因があったようだが、広葉樹の価格高騰が主な理由だったとすると、個社だけの問題ではなく、同じようなビジネスモデルのメーカーはどこも経営が難しい状況なのかもしれない。
同社は、異業種と連携して新しいものづくりにも挑戦していた会社だった。あらためて、経営というのは難しいものだと思う。
知り合いでもあったイカ王子の会社が民事再生法適用申請(記事を書いた後に、民事再生に向けて前進)し、取材して記事を書いたことがある。
このケースは、原材料のイカの三陸での水揚げ量が激減し、仕入れコストが嵩んだことが主な要因だった。
自然環境の変化や国際情勢の変化により、今後様々な業種で、仕入れコストが経営を圧迫し立ち行かなくなるというリスクは高まるだろう。
私は経済にあまり強くないので、前は「国産のものなら、国際情勢の影響も受けにくいし、そっちに振り切れば大丈夫じゃん」と思っていたが、岩泉の広葉樹の例で言うと、ウクライナ情勢やコロナなどにより、外国産の木材が入ってこなくなると、その代わりに国産材の需要が増え、価格は上がる。
そうすると、高値をつけないと取引できなくなり、純木家具のような小規模な会社は木材を調達するのが難しくなる。仕入れコストも嵩むし、さらに受注しても材料が不足して製品を作るのが難しいとか、受注した金額では合わない、といった事態になることは容易に想像がつく。
純木家具がどういったルートで木材を買い付けていたのか分からないので何とも言えないが、仕入れコストは何倍もに膨れ上がっていたのかもしれない。
今さら部外者が言っても仕方がないが、もしも、自社で伐採する部門を持って、広葉樹の生産をしながら、製材と家具製作までやっていたら、どうなっていただろう……と想像する。
社長さんはまだ若かったと記憶している。とてもつらいと思うけれど、再起を祈りたい。
テレビ局の生放送スタジオに潜入
土曜日は朝から、岩手朝日テレビのスタジオへ。
まだ記事公開前なので詳細は書かないが、最近、岩手で活躍している芸人さんに地方でのキャリアをテーマに取材。
今年はキャリアという切り口の記事を書いていきたいと思っていて、媒体にもいくつか提案している。
取材前からあらかじめかなり期待していたが、期待以上におもしろい話が聴けたので、早く仕上げたい。
前の記事を書くにあたり、これからの5年間を色々考えたせいか、
自分の心が動くテーマややりたいことについてさまざまな場面で自問自答することが増えた気がする。
もともとコラムのお仕事でもない限りあまり自分の考えを言語化してこなかったが、やはりアウトプットは大事。
一方で、クリアにし過ぎないこと/目的に囚われ過ぎないこと について思いを巡らすことが多い今日のこの頃なのだけれど、それについてはまた別の機会に。