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”推し”を仕事に 24.11.4-10
慌ただしい10月後半が去り、ようやく日常が戻ってきた感。
地域おこし協力隊の研修事業が本番を迎え、その終了後の精算などの業務をしながら、副業型移住コーディネーター&キャリアコンサルタントとして、釜石への移住をご検討中の方々の相談対応や地域の方へのご紹介など。
久々に土日は休日らしい休日を過ごす。
秋の研修運営シーズン、クライマックス
いわて地域おこし協力隊ネットワークを設立して3年目の今年。私は
初任者研修2本
テーマ別研修1本
出口戦略セミナー1本
沿岸地域で活動する隊員向けの研修会1本
という4事業を担当した。
中でも、沿岸の研修は3年間で一区切りのうちの最終年度ということで、「みちのく潮風トレイル」をテーマにした渾身の企画。
「トレイル?なにそれ」って方はこちらの私の書いた記事をぜひ。
山の中を通るトレイル(道)を人力で整備するという体験活動も伴うプログラムにしたので、安全管理や保険加入などなど想定以上にタスクが多かった。何事もやってみないとわからないことが多い。
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「みちのく潮風トレイル」とは
この研修会のテーマであるみちのく潮風トレイルは、
青森県の八戸市から福島県南相馬市まで約1000km続くロングトレイルと呼ばれる道のこと。
国道などの舗装道路あり、景勝地の散策道あり、江戸時代に人が行き来した峠道あり、どっからどうみてもケモノ道あり……さまざまな道を歩き、漁村やまち、断崖絶壁、津波対策の巨大防潮堤などさまざまな景色を目にし、時に地元の人と交流し、三陸の味覚を味わう。
足を使い、五感で味わう旅。
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私は、夫や友だちに感化され、ほとんど登山経験もないままに一昨年から少しずつ歩き始め、三陸の自然や人の魅力に触れることのできるトレイルはめちゃくちゃ可能性あふれるコンテンツだ!と思い、推してきた。
歩くたびにFACEBOOKなどで発信もしてきた。
”推し活”が仕事になる
発信したことが直接功を奏したわけではないのだが、たまたまトレイルについて書ける地元のライターを探している編集者と縁ができて、トレイルについて調べて書くお仕事をしたり、東洋経済オンラインの編集部に提案し、(上にリンクを貼った)記事を書く機会にも恵まれた。
そんな”my 推し コンテンツ”を遠くの読者だけでなく、もっと身近な人たちーー地域資源を活かす活動に親和性の高い地域おこし協力隊にも触れてもらいたい!とあたためていたのが、今回の企画だった。
みちのく潮風トレイルは全線がつながって5年たつが、参加してくれた隊員の多くは「存在は知っているけど、歩いたことはない」という人がほとんど。
今回は、全線の管理やトレイルの普及に取り組むみちのくトレイルクラブの全面協力で研修を運営したので、トレイルの価値や海外からの評価、課題などを網羅した内容にできた。(自画自賛)
地域おこし協力隊「なりわいをつくる」
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地域おこし協力隊は最大3年間の国の制度で、その間は収入が保証されているが、原則としてそのあとは本人次第。地域の協力や賛同を得ながら、地域で活動し続けられるかは本人にかかっている。
今回の研修は、「トレイルいいね!」というだけでなく、隊員がトレイルを自分事として捉え、卒業後の自分のなりわい/ライフワークのひとつとしてトレイルにかかわるという選択肢を持ってもらうというのが最終ゴール(私的には)。
宮古市地域おこし協力隊OBで、トレイルガイド、ゲストハウス運営、地域企業の販路拡大支援などの複業に取り組む松下竜之介さんは、お金の話も交えて複業ポートフォリオをつまびらかにしてくれた。
一方の、みちのくトレイルクラブからはトレイルの思想や理念、「みんなで道を育てていくこと」の価値を語ってもらい、ガイドや通訳、荷物配送、宿など、トレイルが通ったことで新たに生まれた地域の仕事について紹介してもらった。
「自分」と「トレイル」の掛け算で新しいことをやってみようというワクワク感が共有できた。
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尊敬できる人との出会いは研修の醍醐味
個人的に今回印象的だったのは、トレイルクラブの相澤久美さん。面識はあったが、ここまで深くやりとりするのは初めて。部下であるスタッフとの内部のコミュニケーションであっても、参加者がいる場面であっても、裏表なく、トレイルの意味とトレイルを支える人たちへの敬意を言葉にして伝える姿勢は、ビジョンと情熱を持ったリーダーそのもの。
講師としてお招きする人は、研修企画者(今回であれば自分)がそこから何かを学べるという確信を持って呼ぶ人なので、当然のことながら、人として、その道のプロとして多くのものを持っている。
そういった方々と出会える研修運営は、学びの多い仕事。
仕事を都度振り返り、意味づける
今回の研修は、
復興支援員時代に重ねてきた
・現場の安全管理(釜石大槌バークレイズ林業スクールや森林体験)
・研修の企画と運営
キャリアコンサルタントとして学んできた
・キャリア(経験)の棚卸
ーーという自分自身のキャリア資本を活用できたという意味でも手応えがあった。
自分の担当した仕事を振り返ってあらためて、自分の果たせた役割、発揮できた価値を言語化することは自信となり、次の仕事にもつながっていく。
意識的に振り返って言葉にして記録しておくと、きっと1年たった時に自分の成長に気がつけると思う。