たくさんの多様性が詰まった大好きなドラマ、「グレイス&フランキー」。
大好きなドラマに出会った。
もう一つのフェミニストドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」に次いで好き。
元夫たちの同性婚をきっかけに始まった、70代(・80代)のグレイスとフランキーふたりの共同生活と、その家族・元家族・恋人・友人との触れ合いや繋がりを描く、優しくて温かくて、でも熱くて笑いもありのNetflixオリジナルのドラマ。
描かれているものがたくさんあるから、一つずつ。でもネタバレにならないよう、簡潔に。
①高齢女性の恋愛、セックスとセクシュアリティ
②シングル女性の多様な生き方(離婚、独身主義などなど)、女性の自立のあり方
私の友人たちもそうだけど、このドラマで改めて、欧米のいいなって思うところの一つは、母親が社会が押し付ける母親像に縛られず、自分自身の幸せを選んでも周りに批判されにくいこと。母親だけじゃない、父親も母親も、「親だから」じゃなくて、親であると同時に一人の人として生きられる。
③反資本主義、反階級制度
ヒッピーなフランキーは、資本主義と階級制度に反対してて、心から共感。④環境問題、動物の権利、ベジタリアニズム
フランキーが、私と同じベジタリアンなこともうれしい。
⑤養子縁組
養子だと「かわいそう」「不幸」だって決めるのは誰だろうって考えさせられる。大事なのは、過ごした時間や遺伝子じゃなくて、一緒にいる時間をどう過ごせるかだと思う。たとえば、今、私の両親は生みの親じゃなかったって言われても、両親への愛や想いは絶対に変わらない自信がある。こんなことを考えさせてくれるドラマ。
⑥人種差別
⑦エイジズム
⑧アクティビズム
私もフランキーのように、死ぬまでアクティビズムにコミットして生きていきたいって思わせてくれた。
⑨友情
性格がどんなに違っても、一緒に笑ったり、ふざけたり、喧嘩したり、ふざけたりできる、そんな友人が一人でもいれば、それほど幸せなことってない。そんなグレイスとフランキーのふたりを見て、国が違って離れてることはすごく悲しいけど、私自身の友人を思い出さずには、連絡せずにはいられなかった。
ほかにも、キリがないほどいっぱいある。
大好きなこと、大事なことのすべてが詰まってる。
まさに、ディバーシティ(日本ではダイバーシティ)とインクルージョンを具現化したドラマ。
たくさんの人に見てほしい。ハッピーな気分になれるし、こんなふうに生きていきたいっていうヒントももらえる。
今、シーズン6まで公開されてて、シーズン7が最終。Netflixオリジナル作品では最長のドラマらしい。さすが。
ちなみに、グレイスとフランキーを演じる女優、Jane FondaとLily Tomlinはふたりともフェミニストやアクティビストとして活動してる。同じくNetflixの「フェミニストからのメッセージ」やYou Tubeで検索すると、ふたりの考えや活動に触れられて、ファン度は高まるばかり。素敵すぎる。なんとふたりは私生活でも友人らしい。