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自分の身体が自分ものでないと感じる話【イップス】


こんにちは!
身体探究ダンサーのさやかです!
今日は自分が実際にした経験のお話です


自分の身体は自分のもの

こんな当たり前の事が
なくなる瞬間があります。

それは怠けた結果とかではなく
間違った努力に気づかず進み続けた結果
遭遇する自分かもしれないのです。

根性だけでどうにかしてきた

私自身ダンサーであります。
子供の頃からダンスをしており
ダンスの先生になる事が夢で
現在ダンス教室を運営し
やりがいある仕事をさせて頂いています。

なんとなくの流れでこの職業につけたわけではなく学生時代、本当にダンス漬けの日々で
特に高校時代はほとんど遊ぶ時間がないまま過ごすというダンスに振り切った生活をしておりました。
それぐらい本気で目指した仕事です。

その中で身についたダンスの練習方法というのが
とにかく数をこなす方法で
元々運動神経が良いとは言えないタイプでしたので一つの動きができるようになるまでにも
振り付けを覚えるまでにも他の人と比べて時間がかかるため反復練習は当たり前なっていました。
とにかく根性!
その一本でやってきたタイプです。


大きな壁にぶつかる


かなり大人になってからの話ですが
日本で1番大きなダンスコンテストのファイナリストに選ばれました。

長年の夢が叶い、気合も入ります。

自然と練習量も増えていき熱量マックスです。


しかしそれに反して
技術の向上や質など
あまり上がっているようには感じないのです。

あれ?
練習が足りないかな?

自分の経験で得た固定概念とは怖いもので
練習不足と感じさらに練習量は増えます。
この時はまだ量さえ増やせばどうにかなると思っていました。


分離現象


この先に待っていたのが
本番に分離したような感覚になるという事です。

"なんか身体が思う様に動かへん!幽体離脱したみたいで身体と気持ちが分離する!"

練習ではできる事が
本番出来なくなったり、
頭が真っ白になり振り付けが飛ぶ恐怖に襲われます。
腕の位置、足のスタンス、重心など
全てが "これであってるかわからない"
と感じてしまうのです。
自分の身体のはずなのに自分でコントロールできている感覚がないんです。
この感覚が本当におばけになったみたいな気持ち悪くてもどかしい感覚なんですよ!


練習はかなりしてるし
もうこれ以上練習量を増やせないくらい
身体は疲労でいっぱいです。

この時から神経系のトレーニングや
脳のトレーニングなどを勉強し実践していたので疲れを残さないように準備したり、リカバリーしたりでなんとか大きな怪我もなく頑張る事が出来ていました。

自分がイップスだと知る


この自分が自分でないような
自分の身体なのにいう事を聞いてくれない、コントロール出来ない状態を
スポーツの業界ではイップスと呼ぶ事を
勉強を進めていく過程で知りました。


このイップスが起きやすい状態というのがありまして
同じ動作を繰り返し行う反復練習
そして
緊張を伴う環境

この2点が主となります。
あとは元々の性格もトリガーになります。


特にプロなどのプレッシャーのかかるような本番が用意されている人の方がなりやすい傾向にあります。


自分すぎるやろ!笑
と思いましたよね
間違いなくこれやと

この状態になった当初
コンテストの活動がメインになっており
プレッシャーや緊張に押しつぶされそうになっていました。



自分がそうとわかれば早い!
実際自分用にワークを組み立ててみようと、自分で治そうやないかと

そこからイップスを解消するための
ワークを組み立て
準備の仕方、反復練習の量、反復の動きをリセットするための練習
など脳の状態を改善して身体インプット、アウトプットを変えていくために時間を使いました。
そして自分の身体の声を聞く、今の状態に目を向けることに時間をかけていました。


その後このイップス状態からは抜ける事ができ
幽体離脱みたいな状態で本番を迎えることはなくなりました。

反復練習の落とし穴


ダンスの練習は
同じ動作を練習する機会というのが多くなります。
特にショーをする際
チーム内で同じ振り付けを覚え揃えて踊る必要があるため同じ動きを繰り返す反復練習の量はどうしても多くなると思います。
動作に慣れきってしまうと
実際に運動するときに動いて欲しい脳の部位が動かなくなってしまい、
ずっと自動再生モードのような運動になってしまい、これが自分の動きと認識のズレを生む原因なっていきます。


もちろん動作を覚えるためにも反復練習は大切ですが
慣れ親しみすぎたそれらの動作をリセットすること、練習量の増加と共に緊張に対する耐性を強くしなければいけない事
これらをセットでする必要があることまで知っていて実践している方はまだまだ少ないように感じます。


私のように上手く動けなくなって
半泣きで自主練してる人はいないですか?

本当に自分がその渦中にいると
めちゃくちゃ苦しいものなんです
なんでこんなに練習してるのに!
と自分を責める人もいるでしょう。


そして本気になってしまうからこそ
この渦に入りやすいとも思います。
真面目タイプほどなりやすいんです。




もしこの様な事で
困っていましたら
是非次回身体Lab. Vol4
「My body is mine」
にお越しください。

努力する力を
少し方向転換するだけで
劇的に変わる事があります。



そして自分の身体をよく理解することは
ダンスなどのパフォーマンスやその他の運動だけでなく
自分の姿勢、日頃の動作、物事の捉え方、
メンタルの状態など全てに繋がってきます。

これは!
と思う方は是非お越しください。
InstagramのDMからご予約おまちしております🙇‍♀️↓
必要とされている方に届きますように🙏

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