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ノーベル平和賞を受賞したWFP(世界食糧計画)ってどんな機関?

PRディレクターのさやです。

先ほど今年のノーベル平和賞が発表されました!!!

なんと、受賞者はWFP(世界食糧計画)でした!おめでとうございます!❤︎ 発表前の受賞予想としては、報道の自由の擁護を訴える国際NPOや、ロシアの野党勢力の指導者で機内で襲われ生死をさまよったアレクセイ・ナワリヌイ氏、WHO(世界保健機関)、環境保護活動家のグレタ・トゥーンベリさんらが挙がっていました。

では、WFP(世界食糧計画)とはどのような機関なのでしょうか。

WFP(世界食糧計画)とは

WFP(世界食糧計画)とは1961年に設立された国連機関の一つです。本部はイタリア・ローマに置かれており、日本支部は横浜にあります。

WFPの理念は、持続可能な開発目標(SDGs)の特に「ゴール2:飢餓をゼロに」「ゴール17:パートナーシップで目標を達成しよう」にも基づいており、食糧支援を軸に様々な活動を世界中で展開しています。毎年およそ88カ国で約9700万人に支援を行っていると言われています。

具体的には、紛争や干ばつ、洪水、ハリーケーンなどの自然災害に関する緊急事態が発生した際に、いち早く必要な場所へ食糧を届ける支援を行なっています。また緊急事態後も、地域社会の再建や住民の生計の立て直し、また将来の災害への備えを手助けなどの開発支援も行っています。

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この図はWFPがHP上で公開しているハンガーマップで、世界の飢餓状況を表しています。全人口に占める栄養不足人口の割合を色分けで示しており、最も色が濃い赤色の国は、国の人口の35%以上の人々が栄養不足状態にあることが一目でわかります。WFPはまさにこのような国の人々へ日々支援を行なっているのです。

受賞の理由

下記のニュースでWFPが受賞した理由について明記されています。

選考委員会は授賞理由の中で「国際的な連帯と多国間協調の必要性はかつてないほど求められている」としたうえで、WFPについて「飢餓との闘いに努め、紛争の影響下にある地域で和平のための状況改善に向けて貢献し、さらに、戦争や紛争の武器として飢餓が利用されることを防ぐための推進力の役割を果たした」と評価しています。

食糧供給が国際的な平和に密接に結びついていることを改めて教えてくれる素晴らしい受賞理由だと思います。

また、ノーベル賞の公式Twitterでは、新型コロナウイルスにより食糧不足が深刻化する中でWFPの貢献を讃えると共に、「医療用ワクチンができるまで食糧がカオスに対する最も有効なワクチンである」と書かれた画像を添えています。

WFPの反応

受賞を受けて、WFPに公式TwitterやWFPのトップが次々と感謝と喜びをツイートしています。

ノーベル賞受賞への感謝を述べた上で、「世界中の1億人以上の飢餓状態にある子ども、女性、男性に食糧と支援を提供するために日々命を懸けているWFPスタッフの努力が認められたものだ」とのこと。

WFPのトップであるデービッド氏は「言葉が出ないよ!」と喜びの感情を爆発させています。ちなみに彼の後ろには現国連事務総長のアントニオ・グテレス氏の写真が飾られていますね!

世界の飢餓をゼロにするために人生をかけている勇敢な女性・男性がいると述べ#ありがとうノーベル賞というカードをWFPスタッフたちと共に掲げています。

まとめ

本当にめでたいですね!私個人としてもとても嬉しく、今このnoteを書いていてとてもワクワクしています。今回の受賞は、WFPの過去の世界に対する貢献を讃えることはもちろんですが、さらにこれから先の未来においてWFPの存在をより多くの人に知ってもらいたいということと、今この世界的な混乱の中で国際協調の重要性を協調したいという意図があるように思います。特に栄養不足状態の人口割合が多い発展途上国において、新型コロナウイルスの長期的かつ深刻な影響が懸念されます。今後食糧不足に陥る国がさらに増え、社会情勢の不安や紛争につながる可能性が高まるかもしれません。飢餓をゼロにするというミッションをもとに、食糧を通じた人道支援を行うWFPの重要性が今後さらに増すはずです。日本ではどうしても饑餓という言葉には馴染みが薄いかもしれませんが、今回の受賞を受けて実際に食糧支援を行なっている人々がたくさんいることを知る大きなきっかけとなったと思います。改めて本当におめでとうございます!今日もご精読いただきありがとうございました!感謝を込めて。

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