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最近のさやか星〜ショートストーリー集〜

さやか星小学校 教務主任・第1学年担任 島岡次郎 

 表紙の写真のように浅間山も冠雪し、長野県に本格的な冬が到来しました。そして、今年もクリスマスが近付いてきました。子どもたちの会話からも、1日に1度は必ずクリスマスの話題を耳にします。こんな感じの会話です。

A男君 「先生、僕はクリスマスは家にいないので、12月23日にプレゼントをもらう予定です。」
島岡 「え?サンタさんて、そういう個々の予定にフレキシブルに合わせてくれるんだったっけ?」

B子さん 「先生、サンタさんてさ、煙突から入ってくるんでしょ?その時煙突から煙が出てたらさ、真っ黒けになっちゃうよね。いちいちお風呂に入るのかな?」
島岡 「というか、燃えている暖炉に入ったらサンタさんも燃えちゃうから、そういう場合は、煙突は使わないんじゃない?」

C子さん 「12月24日の夜は、サンタさんがそこら中にうじゃうじゃいそうだよね。」
島岡 「うじゃうじゃって、虫じゃないんだから。サンタさんをなんだと思っているの。」

 こんな楽しい会話で日々笑い合っているさやか星小学校第1学年。今週は、いくつかの出来事をショートストーリーでお届けします。


チームティーチング

 さやか星小学校の低学年は、養護教諭の厚子先生が副担任という形で授業に参加しています。養護教諭が保健室に常駐せず、常に授業に関わるというのも、学校の当たり前を変えている取り組みです。ちなみに、保健室利用者は開校以来片手で数えるほどで、基本的に開店休業状態です。これも、すごいことです。

 チームティーチング(TT)では、主に授業をする教員(T1)が指示を出します。指示をうまく理解できなかったり、個別の支援が必要なお子さんがいたりしたら、もう一人の教員(T2)がサポートに入ります。この役割分担がはっきりしていないと、T2がT1の指示を打ち消すような言動をしてしまったり、T2の動きを気にする児童が出てしまったりで、混乱をきたしてしまいます。厚子先生のT2は、完璧です。担任の指示の意図を正確に読み取り、決して余計な刺激を出すことなく、的確な支援で子どもたちを支えてくださっています。さやか星小学校教員団の、阿吽の呼吸から繰り出されるチームティーチングで、これからも子どもたちの力は鰻登り!!


道徳の授業で、お迎えに来てくれた保護者の方に、「ありがとう」を伝える練習をしている場面です。バファ◯ンより優しい厚子先生(75%は優しさでできている)は、保護者役にピッタリ!

読書は至福の時

 「人生で最も豊かな時間は、読書をしている時間である。」と、どこかの外国の著名な作家が言ったとか言わないとか。そんな名言がなくても、読書が人生を豊かにすることは間違いありません。しかし、大人になり、子育てをしていると、じっくり読書をする時間がいかに貴重であるかがわかります。私など、誰にも邪魔されずに読書できる場所がトイレしかありません。一度入ると中々トイレから出てこないので、家族からは便秘だと思われています。時間を忘れてトイレで本を読み耽っていたら、温水便座の熱で低音火傷をしてしまったこともあります。「子どもの時に、あの有り余る時間を使って、もっと本を読んでおけば良かった!」と悔やむ日々です。そんな訳で、子どもたちにはたくさん本を読んでほしいと願っています。

 1年生の国語科では、「むかしばなしをよもう」という単元を学んでいます。学校中から昔話の本をかき集め、「さあ、とにかく時間を気にせず本を読みましょう!」と読書だけに集中する時間を作りました。大きなテーブルに本を並べ、好きな本を選んで読む。立ち読みしても良いし、じっくり読みたい本が見つかったら自分の席に座って腰を据えて読んでも良いと伝えました。読書の邪魔にならない小さな音でBGMを流せば、ほら、なんだかお洒落なCaffeで読書をしているような気分になってきたでしょ?ならない?Caffeって何かって?うん、気にしないで本を読みましょう。

しんぶんしマン、現る

 図画工作科で、「しんぶんしとなかよし」という単元を学習しました。保護者の皆様にご協力いただいたおかげで大量に集まった新聞紙を、惜しげも無く使わせていただきました。ありがとうございました!

 さて、新聞紙という道具から自由に発想し、好きに造形遊びを楽しんでごらんと言われても、「何をすれば良いのですか?」となってしまうお子さんは必ず出てきます。そこで、新聞紙で作ったり遊んだりする例を示しつつ、「楽しそう!」「やりたい!」と子どもたちに思ってもらうために、新聞78星雲から来た「しんぶんしマン」に教室に来てもらい、どんな活動をするのか説明をしてもらいました。

 見てください。この子どもたちの目の輝きを。もう、この顔が見られただけで大満足です。しんぶんしマンは、地球人ではないので、基本的に「デヤ!」しか言いません。もし、ご家庭で意味もなく「デヤ!」と言っていたら、それはしんぶんしマンの責任です。実際に新聞紙を使ってどんなものを作ったのかは、紙面が少ないのでまたの機会でお知らせします。それにしても、楽しかった。ありがとう、しんぶんしマン!